観音菩薩(かんのんぼさつ)とは?

観音菩薩は、観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)を略した名前で、
親しんで観音様と呼んでいる人もいます。
般若心経』では観自在菩薩(かんじざいぼさつ)ともいわれます。
現世利益があって美しいということで、
弥勒菩薩につぐ大人気の菩薩ですが、その正体はどんな菩薩なのでしょうか?

観音菩薩の名前の由来・音を観るとは?

観世音」というのは、鳩摩羅什という三蔵法師が、
インドの言葉から翻訳したものです。
その後、玄奘という三蔵法師が、
こちらが正確だとして「観自在菩薩」と改めたのですが、
法華経』に、衆生が苦しみ悩む音声を観じて救う
と説かれているので問題はありません。
その上、「観世音菩薩」のほうが言葉としても美しく、
今でも観音菩薩のほうが有名です。

観音菩薩は、仏教を求める人が苦しむとき、
その声を聞いて守ってくださるのです。

どのように守ってくださるのでしょうか?

観音様のご利益

観音様のご利益としては、
法華経』の中の『観音経』に、
大きな火に投げ込まれても火が池になって助かるとか
大海を漂流しても波に沈まないとか、
敵に囲まれても助けてくれるとか、
権力者に捕まって処刑されそうになっても刀が折れるとか、
手枷(てかせ・手錠のこと)がはめられてもほどけて自由になるとか、
悪鬼や毒龍に害されないとか、
蛇やさそりは逃げていくとか、
具体的に色々説かれています。

これを天台宗を開いた智顗(ちぎ)という人が
まめとめたのが「七難」です。
七難」とは、
1.火難
2.水難
3.羅刹難(らせつなん)(悪いによる苦しみ)
4.刀杖難
5.鬼難(死んだ者の霊による苦しみ)
6.枷鎖難(かさなん)(手錠や鎖でとらわれる難)
7.怨賊難
の7つです。この七難を免れるということです。

しかも人々を救うために、
様々な姿になって現れると教えられています。
どんな姿でしょうか?

観音菩薩の種類

観音菩薩のさまざまな姿の中でも特に有名な六観音は、
六道の人々を救うと言われ、
六道と以下のように対応しています。
1.地獄界聖観音(しょうかんのん)……スタンダードな観音菩薩
2.餓鬼界千手観音……絶大な力を持つ観音菩薩
3.畜生界馬頭観音(ばずかんのん)……怒り顔の観音菩薩
4.修羅界十一面観音……あらゆる方角が見える観音菩薩
5.人間界:不空羂索観音(ふくうけんじゃくかんのん)……羂索という投げ縄で苦しむ人を救う観音菩薩
6.天上界如意輪観音……思い通りの宝を出し、煩悩を破する説法をする観音菩薩

また『法華経』には、六観音どころか、「三十三身」という、
三十三通りの姿になって現れると説かれています。

観音菩薩は、このような多くの姿で現れ、
仏教を求める人に現世利益をもたらすと説かれています。

そのため、観音菩薩がこのような様々な姿で現れるのには目的と理由があるのですが、
それがだんだんずれてきて、
インドでも中国でも日本でも仏教の伝えられた広い範囲で、
仏像菩薩像)が作られ、信仰されてきました。

日本でも、仏教が伝来して以来、
国を護って欲しいと願って観音像が作られてきましたが、
やがて、個人の欲望を満たして欲しいと願う人が
増えてきました。

しかし、欲望には限りがなく、満たしきって救うことは不可能ですので、
単なる欲望を聞き届けるような現世利益は、
仏教の目的とは異なります。
では、観音菩薩はもともとどんな菩薩なのでしょうか?

観音菩薩の正体

観音菩薩は阿弥陀如来の慈悲の現れです。

悲華経』によれば、阿弥陀如来出家さる前、
王様だった頃、たくさんの子供がありました。
その長男が後に出家して観音菩薩となったと説かれています。

阿弥陀如来出家して仏のさとりを開かれたあと、
次に仏のさとりを開くのが観音菩薩だとも説かれ、
多くの経典に、阿弥陀如来の脇士であると説かれています。

例えば密教のお経である
金剛恐怖集会方広儀軌観自在菩薩三世最勝心明王経』には、
無量寿如来は、諸の相好を具し、光明熾盛なり。
仏の右辺に於いて、観世音自在菩薩あり

と説かれています。

無量寿如来」とは阿弥陀如来のことですから、
その右側の脇士が観音菩薩だということです。

また、阿弥陀如来の分身であるとも説かれていますから、
観音菩薩は、阿弥陀如来の化身なのです。

観音様のご利益を頂く方法

このように、観音菩薩は、阿弥陀如来の慈悲の現れですから
観音菩薩の説く法は、
すべての人を必ず絶対の幸福に救う
という阿弥陀仏の本願です。
観音菩薩は、阿弥陀仏の本願を勧め、
阿弥陀仏の本願を求める人を守る菩薩なのです。

ではどうすれば観音菩薩のご利益があるかというと、
阿弥陀仏に救われた人には、
阿弥陀仏は数え切れないほどの観音菩薩をつかわし、
無数の観音菩薩は常にかげのように寄り添って護り続け、
すぐれた友達になってくれると教えられています。

そして、阿弥陀如来に救われて極楽浄土往生した人は、
苦しみ悩む人々を救うために色々な姿でこの世へかえってくるのですが、
それを、観音菩薩が三十三通りの色々な姿になって現れると説かれているのです。

このように、観音菩薩のご利益があるのは、
阿弥陀如来のお力によって、絶対の幸福に救われた人です。

では、どうすれば絶対の幸福になれるのかというと、
苦しみ悩みの根元を断ち切られればいいのですが、
それは仏教の真髄となりますので、小冊子とメール講座にまとめてあります。
ぜひ一度みてみてください。

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