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宗教の選び方3つの基準

世界にはたくさんの宗教がありますが、どれも同じなのでしょうか?

何か宗教を信じようという場合には、
せっかく宗教に救いを求めているのに、
変な宗教にだまされると、よけいに苦しい目にあってしまいますから、
とても同じとは思えないと思います。

この知らないと危ない、宗教の選び方の3つの基準を、
できれば宗教に入る前に、知っておいてください。

宗教の選び方1 どこでも成り立つ

世界にたくさんの宗教がありますが、
そのほとんどは「民族宗教」と言われる、
その地方のその民族特有の宗教です。

民俗宗教は、日本なら「神道」ですし、
人数は多いものの、インドでしか信じられていない「ヒンドゥー教」、
キリスト教やイスラム教の元になった、「ユダヤ教」などがあります。

これらは、その地方や民族の起源を教えた神話と
セットになっていることが多くあります。
例えば、神道は、イザナギとイザナミが、国を生んだという
日本列島の創世が教えられています。

ユダヤ教は自分たちだけが選ばれた民であり、
それ以外の民族は救われないと教えています。

ヒンドゥー教では、他の宗教から改宗すると、
一番身分の低いカーストになります。

このように、その地方やその民族以外には
受け入れがたい教義内容
です。

このような民俗宗教は、
ある地域のある民族にとっては正しいと思えても、
別の場所や別の民族からみると、とても正しいとは思えず、
普遍的な真理とはいえません。

そんな数ある宗教の中で、教えに普遍性があり、
民族を超えて信じられている「世界宗教」といわれる宗教が、
たった3つあります。

それが「キリスト教」「イスラム教」「仏教」の3つです。

このように「どこでも成り立つ」という第一の判定基準だけで、
かなり見極めがつきます。

宗教の選び方2 いつでも成り立つ

次に、宗教にとってなくてはならない特徴として
いつの時代でも成り立つ
ということがあげられます。

昔は正しいと思われていたけど、
今となっては間違いとされるものは、
真理とは言えません。

そして、宗教が人生を正しい方向に導くものであるとすれば、
時代によって間違いになってしまっては、その役割は果たせません。

ところで「キリスト教」と「イスラム教」のは、
名前は違いますが、旧約聖書に出てくる共通の創造主を
としています。

科学が発達する前は、
が天地を創造し、泥から人間を創った」と思っていたのに、
物理学や進化論生物学が発達すると、
間違いだったことが明らかになっています。

その点、仏教では、科学が発展しても、
西洋の人達は、このように言っています。

ニーチェニーチェ

仏教は、歴史的に見て、ただ一つのきちんと論理的にものを考える宗教と言っていいでしょう。
(ニーチェ『キリスト教は邪教です』)

H.G.ウェルズH.G.ウェルズ

現在では原典の研究で明らかになったように、釈迦の根本的な教えは、明晰かつシンプル、そして現代の思想に最も密接な調和を示す。
仏教は世界史上知られる最も透徹した知性の偉業であるということに議論の余地はない。

(H・G・ウェルズ『世界史大系』)

アインシュタインアインシュ
タイン

仏教は、近代科学と両立可能な唯一の宗教である。
(アインシュタイン・『仏教と西洋の出会い』)

このように、いつでもどこでも変わらない真理
教えられているのが仏教です。

ここまでで一つにしぼり切られてしまったのですが、
さらに、忘れてはならない宗教にとって重要な基準が、
もう1つあります。

宗教の選び方3 すべての人が幸せになれる

宗教であるからには人を幸せにするのが目的です。

ところが、宗教によっては、特定の人だけを助けるというものがありますので、
私たちがその特定の助かる対象に入らなければ大変なことになります。

例えば、ユダヤ教ならユダヤ人だけを選ばれた民として助けますから、
ユダヤ人以外の人は、幸せになれません。

ヒンドゥー教なら、厳しいカースト制度がありますので、
下級カーストにされてしまうと苦しくなります。

キリスト教やイスラム教のも、気に入らない人に対しては、
洪水で流したり、火で焼いてしまったりすると聖書に書かれていますので、
アメリカ先住民や広島長崎などの大量虐殺、宗教戦争、テロが後を絶ちません。

に嫌われてしまうと大変です。

ところが仏教は、仏さまというのは慈悲の方ですので、
人が気に入らないとか、悪いことをしているといって、
バチを与えるとか、苦しめるということはありません。

人が苦しむのは、自らの煩悩による自業自得です。

その人生の荒波に溺れ苦しんでいるすべての人を
何とか助けたいと力尽くされているのが仏様です。

そればかりか、すべての生命は、生まれ変わり死に変わり、
生死を繰り返していますから、仏さまにとっては、
人間以外の生き物も人間も上下差別はありません。
同じようにあわれに思われ、
生きとし生けるすべてを何とか救おうとされています。

ですから、歴史上の事実として、
仏教の広まっている国は平和で戦争が起きるということもなく、
他の宗教が広まると戦争が起きるのです。

このように、正しい宗教の選び方として
1.どこでも成り立つ
2.いつでも成り立つ
3.すべての人が幸せになれる

という3つを満たす宗教を信じるようにしてください。

では、この条件を満たしている仏教には
どんなことが教えられているのか、
メール講座と電子書籍にまとめておきましたので、
一度見てみてください。

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この記事を書いた人

長南瑞生

長南瑞生

日本仏教学院 学院長
東京大学教養学部卒業
大学では量子統計力学を学び、卒業後は仏道へ。仏教を学ぶほど、その底知れない深さと、本当の仏教の教えが一般に知られていないことに驚き、何とか一人でも多くの人に本物を知って頂こうと、失敗ばかり10年。インターネットの技術を導入して日本仏教学院を設立。著書2冊。科学的な知見をふまえ、執筆や講演を通して、伝統的な本物の仏教を分かりやすく伝えようと奮戦している。

仏教界では先駆的にインターネットに進出し、通信講座受講者3千人、メルマガ読者5万人。ツイッター(@M_Osanami)、ユーチューブ(長南瑞生公式チャンネル)で情報発信中。メールマガジンはこちらから講読可能

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