死後の世界は?

人類始まって以来、死ななかった人は一人もありません。
人間の死亡率は100%です。
死は、すべての人の人生に、必ず訪れる確実な未来なのです。

では、人は死んだらどうなるのでしょうか?

死んだら無になる?

科学が進歩した今日、
人間は物質でできていると考えて、
死んだら焼いて灰になるのだから、
死んだら無になると考えている人があります。

しかしながら、科学の場合は、仮説を立てて、
それを実験によって確かめる必要があります。
死後の世界となると、現在の科学では、認識することも
実験することもできませんので、まったく扱える対象に入りません。
死んだら無になるという科学的な根拠はまったくないのです。

(でも、無になるのもかなり怖いと思いますよ、
ちょっと考えてみてください)

死んだらお迎えが来る?

はたまた、死ぬときには、仏さまがお迎えに来て、
死ねば極楽浄土へ往けるとか、
そこまでは無理でも先に死んだ家族が迎えに来て、
楽園で過ごせると思っている人もあります。

テレビドラマでは、死ぬと、意識が薄れていって、
光の中にホワイトアウトして行く表現も、よくあります。

では、実際、私たちが死ぬとどうなるのでしょうか。

人間に死後の世界が分かるの?

死後の世界を見てきて語ることは誰にもできません。

よく臨死体験をしたといって、
死にかけて持ち直した人が何か言うことはありますが、
それは死んだわけではありません。
死にかけただけで、それは、生きているときのことです。
死んでしまった場合は、生き返った人はありません。

臨死体験でも、科学技術を駆使しても、
人間の知恵では、死後の世界は分からないのです。

ちょうどセミなら「セミは春秋を知らず」と言われるようなものです。
セミは夏になると地上に出てきて、1週間ほどの命で死んでいきます。
そんなセミに対して、
お前が出てくる前に春という季節があって、
死んだ後は秋という季節になるのだよ

といくら教えてやっても、
ジージー言って飛んで行ってしまうだけです。

「我々の科学では証明できない」と思っているかもしれませんが、
セミの智慧では春や秋の存在は分からないのです。

私たちも、過去世、未来世を知らないので、
お釈迦さまが、仏の智慧によって因果の道理を体得され、
過去世や未来世の存在を知られて、
迷いの深い私たちに教えられているのです。

仏教では死後の世界をどう教えられているの?

仏教では、死んだら極楽とか、死んだら仏になれる
と教えられているのではありません。

自業自得の因果の道理にもとづいて、
死ぬまでの自分の行いによって死後の世界が決まる
と教えられています。

死ぬまで善いことばかりしていた人は、
死んだら善い世界に生まれますが、
悪いことばかりしていた人は、
苦しみの世界に生まれます。

ものすごく善いことばかりしていた人なら、
仏さまがお迎えに来られることもありますが、
悪いことをしていれば、「火車来現」で、火の車が迎えに来ます。
自業自得の因果の道理です。

死後の世界が苦しみの世界になるたねまきとは?

では、死んで苦しみの世界に生まれるたねまきとは
どんな行いなのでしょうか。

仏教では、殺生罪を造ると地獄に堕ちると教えられています。
殺生罪とは、生き物を殺す罪です。
殺人罪ではありませんので、
人間以外の生き物も殺せば殺生罪になります。

なぜかというと、
すべての生きとし生けるものをあわれみたもう
仏様のまなこからご覧になると、
すべての生命は同根であり、
上下はないからです。

このように、生き物を殺す「殺生罪」は大変恐ろしい罪なので、
その報いを受けて、地獄へ堕ちると経典に説かれています。

それは子供向けの「ゲゲゲの鬼太郎」というマンガの著者
水木しげる氏の書いた『鬼太郎なんでも入門』にさえも
仏教に説かれる八大地獄を紹介して

「これらの地獄には、いろいろ悪いことをした者が、
それぞれの罪によって落ちるのだが、
虫けら一匹を殺しても地獄に落ちるから、
たいていの人は、地獄行きになる可能性があるのだ」

と書かれているほど、よく知られていることです。

ですから、もしあなたがこれまでに一匹でも虫を殺したことがあれば、
死んだら苦しみの世界に生まれます。
そして、大変な長い期間、苦しみを受け続けなければなりません。

罪を造った人でも死んで地獄に堕ちない方法

すでに殺生をしてしまった人が、どうやっても助からないのであれば、
仏教を聞く前に殺生罪を造ってしまった人に対しては、
仏教を説かれた意味がありません。

すでに罪や悪を造ってしまった場合、どうすればいいのでしょうか?

因果の道理は宇宙の真理ですから、曲げることができません。
しかしながら、輪廻転生の原因自体を根本から断ち切って、
地獄へ生まれないようにすることはできるのです。

苦しみ迷いの根本原因をなくすことができれば、
迷いの世界とは縁が切れ、
死ぬと同時に、浄土へ生まれます。

仏教で教えられる迷いの根本原因については、
分かりやすいように、メール講座と小冊子にまとめてあります。

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