輪廻転生(りんねてんしょう)とは?

輪廻」とは輪が回ると書きますように、
同じ所をぐるぐる回ることです。
転生」とは、生まれ変わることです。

一体、輪廻転生とはどんなことなのでしょうか?

輪廻転生は科学で分かる?

現代人の中には、
心は脳神経の電気信号の組み合わせによってできているし、
だから死んだら脳が壊れて無になる、

と信じている人がありますが、その根拠は科学にはありません。

脳科学の研究からは、
実は心と脳は別のものだということが、
分かってきています。

強迫性障害治療の世界的権威、
ジェフリー・M・シュウォーツ博士によれば、
「脳(の化学的作用)が心に影響を与えている」のではなく、
むしろ、
「心が脳(の化学的作用)に影響を与えている」
というのです。

また、哲学の世界でも、
1990年代になってようやくチャーマーズという哲学者が、
脳の電気信号の集まりがどれだけ複雑になっても、
意識や物が見えたり聞こえたりする体験は絶対に生まれないことを
意識のハードプロブレム」と名付けて問題提起し、
現在でもまったく未解決の問題です。

輪廻転生について、科学はまったく追いついていませんが、
お釈迦さまは、仏の悟りによって、
私たちは、果てしなく遠い過去から、
永遠の未来に向かって、生まれ変わり死に変わりを繰り返し、
車の輪が回るように、同じところをぐるぐる回っているのだと
教えられています。

6つの迷いの世界……六道

生まれ変わりというと、ほとんどの人は、
人間に生まれ変わるものと思っていますが、
人間だけではありません。

どんな世界に生まれ変わるかというと、
大きく分けて6つあります。

地獄餓鬼畜生修羅、人間、天上の6つの迷いの世界です。
これを「六道」といいます。
修羅を人間におさめて、「五趣(ごしゅ)」といわれる時もあります。

それぞれどんな世界かといいますと、
地獄界は、最も苦しみの激しい世界です。
その苦しみは、とても言葉では言い表せないと教えられています。

餓鬼界は、食べ物があっても食べられず、飲み物があっても飲めない世界です。
食べ物や飲み物を口元まで運ぶと青白い炎となって食べられません。
飢えと渇きでガリガリにやせ細り、骨と皮になって苦しみます。

畜生界とは、犬や猫など、動物の世界です。
これは人間界からも見えるので分かりやすいと思います。
弱肉強食で常に不安に怯える世界です。

この3つを「三悪道」といい、特に苦しみの激しい世界です。

修羅界とは、闘争の激しい世界です。

人間界とは、苦しみも楽しみもある私たちの生きている世界です。

天上界とは、六道の中では楽しみの多い世界ですが、
極楽浄土とは違って、やはり迷いの世界です。
悲しみもあり寿命もあります。

これらの6つの苦しみ迷いの世界を、遠い過去から、
生まれ変わり死に変わり、車輪が際限なく同じところを回るように
エンドレスに生死生死を続けて行くとことを
輪廻転生」とか「六道輪廻」と教えられています。
流転輪廻」とも「生死輪転」とも言われます。

次に生まれる世界はどうやって決まるの?

では、次は、どんな世界に生まれるかというと、
仏教では、因果の道理にもとづいて、
死ぬまでに造った行いによって次に生まれる世界が決まる
と教えられています。

次に生まれる世界を決めるのが、「引業(いんごう)」です。

」とは、行いのことで、
「引業」は、生涯に造った業の中の最も重い業をいい、
死後六道のどの世界に生まれるかを決定します。

よく、死ぬと地獄閻魔大王が、浄玻璃鏡(じょうはりのかがみ)で、
死んだ人の生前の行いを映し出し、死後に行く世界を決めるというのは、
引業をたとえたものです。

引業以外のすべての業を「満業(まんごう)」といい、
次の世界での男女や、どんな家柄に生まれるか、
そこはお金持ちの家か、貧しい家か、
頭がいいか悪いか、美しいか醜いかなど、すべてを決定します。

どんなことをすると地獄に堕ちるの?

仏教では、生き物を殺す殺生罪を造ると、
等活地獄(とうかつじごく)に堕ちると教えられています。

それに加えて、他人の物を盗む偸盗罪(ちゅうとうざい)を造ると、
黒縄地獄(こくじょうじごく)に堕ちると説かれています。

それに加えて、邪淫(じゃいん)の罪を犯すと(殺生偸盗、邪淫)、衆合地獄(しゅうごうじごく)、
さらにお酒を飲むと(殺生偸盗、邪淫、飲酒)、叫喚地獄(きょうかんじごく)
さらに、ウソをつくと(殺生偸盗、邪淫、飲酒、妄語)、
大叫喚地獄(だいきょうかんじごく)です。

では、どうすれば人間に生まれられるのでしょうか。

人間に生まれるには?

人間に生まれるには、
五戒(ごかい)という基本的な戒律を
守り続けなければなりません。

五戒」とは、
不殺生(ふせっしょう)
不偸盗(ふちゅうとう)
不邪淫(ふじゃいん)
不妄語(ふもうご)
不飲酒(ふおんじゅ)
の5つです。

ですから、お釈迦さまは、『涅槃経』に
人趣に生まるるものは、爪の上の土のごとし。
三途に堕つるものは、十方の土のごとし

と説かれています。

地獄に堕ちる人は大宇宙の土のように多く、
人間に生れる人は爪の上の土のように少ない、
ということです。

こうして、苦しみ迷いの旅を果てしなく続けていくのです。

どうすれば輪廻転生を離れられるの?

では、どうすれば、この果てしない輪廻転生を
離れることができるのかというと、
仏教の根幹である因果の道理から、
すべての結果には必ず原因がありますので、
輪廻転生にも原因があります。

その根本原因をなくせば、輪廻転生から離れ、
永遠に変わらない幸福になれるのです。

その迷いの根本原因が、仏教に教えられているのですが、
仏教は、人間に生まれたときしか聞けませんので、
人身受け難し今已に受く
仏法聞き難し今已に聞く
この身今生に向かって度せずんば、
さらにいずれの生に向かってかこの身を度せん
(お釈迦さま)
と説かれています。

生まれがたい人間に生まれ、
聞きがたい仏法にめぐりあえた今生に、
迷いの解決をしなければ、いつするというのであろうか、
永遠のチャンスは今しかない、ということです。

迷いの根本原因については、分かりやすいように
メール講座と、小冊子にまとめておきました。

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