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生きる意味を、知ろう。

亡くなった子供はどこへ行ったの?

生後10カ月で亡くなった娘の、四十九日法事のとき、
娘は今どこにいるのかお坊さんに聞いてみたところ、
極楽へ往っていると言われました。
仏教では亡くなった子供はどこへ行っているのでしょうか?

生まれ変わり

まず、前提として仏教では、
すべての生命は、生まれ変わり死に変わり、
果てしない遠い過去から、輪廻転生りんねてんしょうを繰り返していると
教えられています。

その生まれ変わりを繰り返す世界が、
地獄餓鬼畜生修羅、人間、天上の6つの世界です。
これを六道といい、いずれも迷いの世界です。

人は死ぬまでに自分のした行いであるによって、
因果の道理にしたがって、49日以内に
次の生へ生まれ変わりますので、
四十九日法事が営まれます。

ところが、仏教の中でも、平生業成の教えによって、
生きているときに阿弥陀仏に救われていれば、
死ぬと同時に極楽へ往って、仏に生まれます。

では、亡くなったうちの子供は死んで今頃どこにいるのでしょうか?

亡くなった子供は今どこに?

それは、臨終に静かに息を引き取って行かれましたから、
 今頃極楽ですよ
」とか
いくらなんでも阿弥陀仏に救われてはいないでしょうから、
 六道のどこかに生まれ変わっていますよ

ということは、誰にも言えません。

それはなぜかというと、阿弥陀仏の救いは「一念いちねん」だと
ブッダは教えられているからです。

ブッダの説かれた「一念」について、親鸞聖人は、主著の『教行信証きょうぎょうしんしょう』にこのように解説されています。

一念とは、信楽開発しんぎょうかいほつ時剋じこく極促ごくそくをいう。

信楽開発しんぎょうかいほつ」とは、いつ死んでも極楽参り間違いなしの身に定まることです。
時剋じこく極促ごくそくというのは、これ以上速い時間のない、時間の極まりのことです。
ですから「一念とは、いつ死んでも極楽参り間違いなしの身に救われる
何億分の一秒よりも短い時間を一念という

ということです。

ですから、一念でどんな阿弥陀仏のはからいが
亡くなった子供にかかっているか何とも言えません。
すべて阿弥陀仏のおはからいで、
亡くなった子供のはからいでもありませんから、
お医者さんが「ご臨終です」と言ってからでも間に合います。

この一念の救いを平生業成へいぜいごうじょうといいます。

死んでどうなるかは生きているとき決まる

平生業成」とは、平生の行いのことではありません。
」とは、ここでは、往生の「」事ということで、
いつ死んでも極楽往生間違いなしの身になることです。
」は、完成する、達成するということです。

平生」とは、生きているときのことですから、
平生業成」とは、いつ死んでも極楽参り間違いなしの身に、
生きている一念でなれるということです。

ですから、臨終のありさまとも関係ありません。
多くの宗教では、臨終のすがたと、
死んだ後の行き先を関連づけます。
苦しい苦しいと言って、苦しみながら死んだから、
 死んで悪いところへいっているのではないだろうか

静かに息を引き取ったから、これで極楽ですよね
などと、死にざまによって、
死後の世界を関係づけようとしますが、
まったく関係ありません。

本当の仏教は、平生業成ですから、生きているときに、決まります。

ですから、本当に平生業成の身になったかどうかは、
誰にも分かりません。

本当に一念で救われているか分かるのは、阿弥陀仏と本人だけです。

ですが、子供が教えていったことが一つあります。

子供の教えて行ったこと

平安時代の歌人、和泉式部も同じような経験があり、このように歌っています。

夢の世に あだにはかなき 身を知れと
 教えて帰る 子は知識なり

知識」とは、「仏教の先生」のことです。

なぜ子供が仏教の先生なのでしょうか?

それは「あだにはかなき身
を教えてくれたからです。
あだにはかなき身」とは、
やがて必ず死んで行く自分自身
のことです。

子供は「あなたの死後はどうですか?
と教えていったんだ、ということです。

子供が死んでどうなったのか心配になるのは、
親心として当然のことですが、
次は自分の番です。
あなたは死んだらどうなるのでしょうか?

その解決は、仏教に教えられています。

和泉式部も子供を亡くして
とても悲しかったと思いますが、
それをご縁に仏教の教えにであうことができ、
仏縁を大変喜んでいたようです。

このように、子供さんは、
仏教の救いへ導く仏さまの使いということです。

では、生きているときに変わらない幸せに救われる
平生業成の教えとは、どんな教えかというと、
それは仏教の真髄ですので、
電子書籍と無料メール講座にまとめておきました。
ぜひ一度見てみてください。

子供さんはご両親が本当の幸せになられることを
願っておられると思いますので、
ぜひこの儚い一生のうちに、
仏教を聞いて、変わらない幸せの身に
なって頂きたいと思います。

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この記事を書いた人

長南瑞生

長南瑞生

日本仏教学院 学院長
東京大学教養学部卒業
大学では量子統計力学を学び、卒業後は仏道へ。仏教を学ぶほど、その底知れない深さと、本当の仏教の教えが一般に知られていないことに驚き、何とか1人でも多くの人に本物を知って頂こうと、失敗ばかり10年。たまたまインターネットの技術を導入して爆発的に伝えられるようになり、日本仏教学院を設立。科学的な知見をふまえ、執筆や講演を通して、伝統的な本物の仏教を分かりやすく伝えようと今も奮戦している。

仏教界では先駆的にインターネットに進出し、通信講座受講者4千人、メルマガ読者5万人。X(ツイッター)(@M_Osanami)、ユーチューブ(長南瑞生公式チャンネル)で情報発信中。メールマガジンはこちらから講読可能

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