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生きる意味を、知ろう。

7つの習慣

スティーブン・R・コヴィー博士による世界的ベストセラー『7つの習慣』は、
個人の成長と効果的な人間関係構築のための原則を示し、
全世界で4,000万部以上を売り上げた名著です。
ですが、実はビジネスと正反対の仏教が入っています。
一体どんなことが書かれているのでしょうか?

7つの習慣とは

7つの習慣は「人生の扉を開く」ものだ
と言っていますが、要約していえばどんなものなのでしょうか?
それを象徴するかのように『7つの習慣』の冒頭には、
古代ギリシアの哲学者、
アリストテレスの言葉が引用されています。

人格は繰り返す行動の総計である。
それゆえに優秀さは単発的な行動にあらず、習慣である。
(アリストテレス)

習慣は優秀さであり、人格であり、私たちに大きな影響を与えるものなのです。

習慣の定義

では、そもそも「習慣」とは何でしょうか?
この本では、習慣とは、知識とスキルと意欲の3つの要素からなるものだといいます。
知識とは「何をするのか、なぜするのか
スキルとは「どうやってするのか
意欲とは「それをしたい
この3つの円が交わる部分が習慣です。


7つの習慣」は、
依存」から「自立」へ、
そして「相互依存」へと進化する
成長の連続体として構成されています。

誰でも赤ちゃんの時は親や周りに100%依存していたのが、
時が経つにつれて、肉体的、知的、感情的、経済的に
だんだんと自立していきます。
そして、さらに成長し成熟していくと、社会を含め自然界のすべては
生態系という相互依存で成り立っていることに気づくといいます。

その相互依存の段階に達した人は、他人と深く有意義な関係を築き、
他の人々が持つ莫大な能力と可能性を生かすことができる。
そのための「7つの習慣」だということです。

成長のプロセス
  1. 依存:他人に頼る状態
  2. 自立:自分で考えて行動できる
  3. 相互依存:協力して最高の結果を生み出す

相互依存の段階に達した人は、他人と深く有意義な関係を築き、
他の人々が持つ莫大な能力と可能性を生かすことができるといいます。
相互依存は、自立した人間になって初めて選択できる段階なのです。

第1から第3の習慣は「私的成功」に関する3つの習慣です。
これは自分を制することによって、
依存から自立へと成長するための習慣です。

そして、本当の意味で自立した人間になれば、効果的な相互依存の土台ができます。
そこで第4から第6の習慣は「公的成功」に関する3つの習慣です。
これによって他者との効果的な関係を築きます。
それぞれの個性を生かしたチームワークや協力、コミュニケーションなどが築かれ、
豊かな人生になっていきます。

最後の第7の習慣は、これらすべてを支え、継続的な成長を可能にする基盤です。
人間を構成する4つの側面をバランスよく日常的に再生させ、
他のすべての習慣を取り囲んでいるものです。

では、その「7つの習慣」とは、それぞれどんな習慣なのでしょうか?

1.主体性を発揮する

まず第1の習慣は「主体性を発揮する」です。
普通は、周りの人に流されたり、
気が進まないことでも仕方がないから続けていたり、
誰かがしかけた流行に流されたりしてしまいます。
それに対して主体性とは、自発的に率先して行動することです。
人間として、自分の人生の責任を引き受けることでもあります。

自分を客観視したり、自分の今の気分や気持ちを考えたり、
頭をフル回転させて、起きていること、やっていることの意味を考えたりすることは、
人間にしかできないこと、人間だけが持つ能力で、
これを「自覚」といい、
自分自身の思考プロセスを考えることのできる能力です。

人間を人間たらしめているものは、感情でも気分でも、思考でもなく、
自分の感情や気分や思考を切り離して考えられることだといいます。

社会通念の鏡というのは、現代の社会通念や世論、
周りの人たちが持っているパラダイムのことですが、
もし自分自身を社会通念の鏡だけを通して見てしまうと、
鏡の部屋に入って歪んだ自分を見ているようなことになってしまいます。

人間だけに授けられた、自覚・想像・良心・意志の4つの能力を使って、
開発していくことができれば、
すべての人間に内在する可能性を引き出せます。
その最大の可能性は、刺激と反応の間に存在する選択の自由です。

主体性のある人は、自分の行動に責任を持ち、状況や条件づけのせいにしません。
自分の行動は、状況から生まれる一時的な感情の結果ではなく、
価値観に基づいた自分自身の選択の結果であることを知っているのです。

主体的な人は、自分が影響を与えられる領域に労力をかけ、
自分が影響を及ぼせる物事に働きかけます。
自分が影響を与えられないことには時間とエネルギーを使いません。
彼らは「関心の輪」よりも「影響の輪」に集中し、少しずつ影響力を拡大していきます。

主体的な人の変化のパラダイムは「インサイド・アウト(内から外へ)」で、
自分自身が変わり、自分の内面にあるものを変えることで、
外にあるものを良くしていくという考え方です。
もっと才能豊かになれる、もっとクリエイティブになれる、もっと人に協力的になれる」と考えます。

私たちは自分の行動に責任があります。
責任とは、反応を選べる能力です。
自分の人生をコントロールし、「ある」ことや自分のあり方に意識を向け、働きかけることで、
周りの状況に強い影響を与えることができます。

この「インサイド・アウト(内から外へ)」という
自分自身の内面を変えることで、外のものに影響を与えるという考え方は、
すでに2600年前から仏教で言われていることです。

仏教では「因果の道理」という、いつでもどこでも変わらない運命の法則が教えられます。
因果の道理とは、「すべての結果には必ず原因がある」ということです。
色々な結果の中でも、特に仏教で重点的に教えられているのは、
私たちが最も知りたい運命についての原因と結果です。
それについてブッダは「自業自得」と教えられています。
」とは「行い」のことですので、
いいことも、悪いことも、自分がやったことが自分の運命を作り出す、ということです。
まさにインサイド・アウトを2600年前から教えられているのです。

ですが私たちは、自分に都合のいいことが起きた時は、
因果の道理、間違いない」と思えるのですが、
自分に都合の悪いことが起きた時は、
その原因が自分にあるとはなかなか思えません。
あの時、あの人があんなことをしなければ、結果は違っていた」とか
あの人が、あんなことを言わなければ、こんなことは起きなかった」というように
他人に責任があると思ってしまいます。
自分のやったことを振り返ったとしても、思い当たることが見つからなければ、
やはり他人のせいです。

昨日の食事のメニューは何でしたか?
一昨日は何を食べましたか?
昨日、一昨日のことさえなかなか覚えていないのに、
自分のやったことなんて、ほとんど記憶に残っていません。

自分の行いを見つめることはそう簡単ではありません。
悪いことが起きた時は、現実を直視して自分の行いを反省し、
悪いところを見つけて改善するように教えられているのが仏教なのです。

自分の運命は自分で変えることができます。
心をはじめとする自分の行いが変われば、自ずと
自分が生み出している世界が変わるのです。
自分自身や自分の生きている世界が変わっていきますから、
自分の行いをよくしていきなさい
と仏教で教えられています。
まずは自分の行いを見つめて変えるところからです。

2.目的を持って始める

第2の習慣は「目的を持って始める」です。

これは、人生やプロジェクトを始める時、
最終的にどうなりたいかという明確なビジョンを持ちなさい、ということです。

もし、ロミオがジュリエットの住む邸宅にはしごをかけて、
ジュリエットに会いたい一心で一生懸命登っていき、ついにベランダにたどり着いた時、
そこがジュリエットの部屋の隣のお父さんの部屋のベランダだったらどうなるでしょう?
目的地をしっかりと確認しなかったばかりに、
あえなく死んでしまう可能性があります。

コヴィー博士は、自分の葬儀を想像し、
そこで自分について何と言われたいかを考えることを勧めています。
家族からどう言われるか?友人からは?仕事仲間からは?地域社会からは?
この問いかけによって、自分が本当に大切にしている価値観や、
人生で果たしたい役割が明確になります。

この習慣を実践するための具体的なツールが
個人的なミッション・ステートメント」です。
これは自分の憲法であり、人生の指針となる原則と目的地を文章化したものです。
ミッション・ステートメントを持つことで、日々の決断や行動が、
本当に大切なことと一致しているかを確認できます。

どんな人の人生にも必ず終わりがあります。
その人生の最期を迎えた時に、これを果たしたから自分の人生に後悔はない、
そう思えるものをやっていれば、人生は成功すると言っています。
ところがほとんどの人は、この最終的な目的が曖昧なまま進めてしまうために、
成功できないということです。

生きることを飛行機で飛ぶことにたとえるなら、
私たちが生まれた時が、飛行機が空港から飛び立った時です。
飛行機には「ロンドン行き」とか、「ニューヨーク行き」というように
必ず目的地があります。
もし目的地がなければ、東へ西へと適当に飛行して、
やがて燃料が尽きれば墜落するしかありません。

もしそんな飛行機に乗っていたら、墜落する前から
これから自分はどうなってしまうのか」という不安と恐怖を抱えつつ、
やがて必ずやって来る墜落の時を、怯えながら待つ
地獄のような時間を過ごすことになります。

そもそも人間は、目的もなく行動を起こすことはありません。
一つ一つの行動には何かの意味があります。
椅子に座っていた人が立ち上がって歩き始めるのも、家の外に出たりするのも、何か目的があるからです。
目的によって、どう行動するかが決まる
それほど目的は重要なものです。

仏教では、人間に生まれてきた目的、人界受生の目的がある、と教えられています。
私たちは何のために生まれてきたのか、
何のために生きているのか
なぜ苦しくても生きなければならないのか。
それはお金や財産、地位、名誉のような、儚く色あせる幸せではありません。
人生にはこれ一つ果たせばいつ死んでも悔いはないと
満足が色あせない真の目的があって、
それを果たすために私たちは生まれてきたのだと教えられています。

その本当の生きる目的がハッキリしてこそ、
それを果たすために、どういう生き方をすればいいかが重要になってきます。

3.重要事項を優先する

第3の習慣は「重要事項を優先する」です。

第2の習慣が第一の創造(知的創造)だとすれば、
第3の習慣は第二の創造(物的創造)です。
つまり、描いたビジョンを実際の行動に移すということです。
ここで重要なのは、緊急なことではなく、重要なことに時間を使うという原則です。

コヴィー博士は、活動を「緊急性」と「重要性」の2つの軸で
4つの領域に分類します。

第1領域は緊急かつ重要、
第2領域は緊急ではないが重要、
第3領域は緊急だが重要ではない、
第4領域は緊急でも重要でもない、です。

時間管理のマトリックス

効果的な人は第2領域に多くの時間を投資します。
予防に時間をかけることで危機を減らし、計画に時間をかけることで効率を高め、
人間関係に投資することで長期的な信頼を築きます。
そのためには、第3領域と第4領域の活動を削減し、
ノー」と言う勇気を持つことが必要です。

時間管理ではなく、自己管理が鍵となります。
週単位で計画を立て、役割ごとに重要な目標を設定し、
それらをスケジュールに組み込みます。
予定に人を合わせるのではなく、人に予定を合わせる柔軟性も重要です。

さらに、私たちが見落としがちなことは、時間は有限だということです。
永遠に生きられる人生なら優先順位はさほど問題にならないかもしれませんが、
自分の人生の時間に限りがあると本当の意味で分かった時、
人生で何を成し遂げるべきかということが問題になってきます。
命に限りがあるという思いが強いほど、
時間を大切にしなければならないという心が起きるために、
人生での優先順位を考え、重要事項を優先できるようになります。

1日は24時間だと誰もが知っていても、自分の残りの人生が何日あるかは誰も知りません。
私たちの人生は無限に続くわけではなく、必ず人生の最終日を迎える時が来るのです。

しかもそれは、30年後かもしれないし、10年後かもしれない。
1年後かもしれないし、早ければ明日かもしれません。
仏教では、すべてのものは続かない、移り変わっていくものだと教えられています。
これを「諸行無常」といわれます。
すべてのものは続かないのですが、最も人生にインパクトを与えるのが
自分の命が続かないことです。
最大の無常が死なので、無常といえば死のことをいいます。

どんなにお金があっても、大切な人と過ごせたとしても、
ちょっと病気になれば、その幸せは崩れ去ります。
ましてや死が来れば一巻の終わりです。
死に直面して、ようやく生きる意味を間違って過ごしてきたことに気づき、
苦しむ悩むことをスピリチュアルペインといいます。
これは医学では緩和できない苦しみです。

そして、死ぬ時は何も持って行けないので
残酷にも今まで必死でかき集めたものすべてを置いて
たった一人で旅立っていかなければなりません。

自分が死ぬのなんて、まだ先のこと」とのんびり構えている時には、
この重大性に気づく人は少ないのですが、
ブッダは若く元気な時に、その死の問題に気づき、解決を求めたのです。
そして35才の時に大宇宙最高の仏のさとりを開き、死の問題の解決を体得し、
死によっても崩れない変わらない幸せを明らかにしました。
ほとんどの人が気づかない、すべての人にとって最も重要な問題を
最優先に解決さたれのが、ブッダだったのです。

4.Win-Winを考える

ここからは、自分だけでなく、他人が関係する、公的成功の習慣になります。
第4の習慣は「Win-Winを考える」です。
Win-Win」とは、すべての人間関係において、相互の利益を求める考え方と態度です。
人生を競争ではなく協力の場と捉え、他者の成功が自分の成功を妨げるものではないと理解します。

多くの人は自分が勝ち、相手が負ける「Win-Lose」の考え方に染まっています。
これは競争社会で育った結果ですが、人間関係においてこの考え方は
長期的には機能しません。
相手を打ち負かすことで得た勝利は、信頼関係を破壊し、
将来の協力を不可能にします。

また逆に、「まず自分が幸せにならなければ他人を幸せにすることはできない」と思っている人もいます。
それでは自分が幸せだと感じるまでは利己的な言動に走ることになります。
それもうまくいきません。
心が貧しいので、そういう考え方の人が生きる世界も貧しくなります。

Win-Win」を実現するには、豊かさマインドセットが不可欠です。
これは、すべての人に十分な資源があるという信念です。
この反対は欠乏マインドセットで、パイは限られていて、
誰かが取れば自分の分が減るという考え方です。

この「Win-Win」というのは、仏教精神である「自利利他じりりた」です。
」というのは、幸せのことで、
自利」は自分が幸せになること、
利他」は他人を幸せにすることです。
自利利他とは、他人の幸せがそのまま自分の幸せ
自分の幸せのままが他人の幸せ
自分も他人も同時に幸せになることです。
どちらかだけではありません。
Win-Win」の状態です。

ビジネスでも成功する人は、この自利利他を実践しており、
自分の利益だけを考えるようなことはしません。
人に与えると自分のものが減るように思う人もありますが、
相手は田んぼのようなもので、種をまけばその分、
結果として自分の収穫が増えることになるのです。

5.理解してから理解される

第5の習慣は「理解してから理解される」です。
普通は、相手を理解しようとする前に、自分を理解してもらおうとします。
ですが、これではなかなか相手に理解してもらうことができません。
人は自分が理解されたと感じて初めて、心を開くからです。

効果的なコミュニケーションの鍵は、共感的な傾聴です。
これは、相手の言葉だけでなく、感情や意図を理解しようとする深いレベルの聞き方です。
相手の視点に立ち、相手の目で世界を見ようとします。

共感的傾聴には4つの段階があります。
まず、相手の言葉を繰り返す、
次に言葉を言い換える、
さらに相手の感情を反映する、
そして言葉を言い換えながら感情も反映する。
これらのスキルは形式的なテクニックではなく、
本当に相手を理解したいという誠実な願望から生まれるものでなければなりません。

相手の心理的な空気が満たされると、影響力が生まれます。
その上で、自分の考えを論理的に、そして相手の視点を考慮しながら説明すれば、
はるかに効果的に理解されます。

6.相乗効果を発揮する

第6の習慣は「相乗効果を発揮する」です。
相乗効果とは、全体が部分の総和よりも大きくなることです。
これは、第4の習慣(Win-Win)と第5の習慣(共感的傾聴)が実を結んだ結果として現れます。
そして7つの習慣の中で、最も高次元の習慣が、この第6の習慣です。

相乗効果は、違いを尊重し、評価することから生まれます。
人は自然と自分と似た人を好み、違う人を脅威と感じる傾向があります。
しかし、違いこそが成長と創造の源です。

相乗効果が起こる会話では、防衛的な態度や立場の主張ではなく、
オープンな対話が行われます。
誰も最初から答えを持っていません。
相互作用を通じて、誰も一人では思いつかなかった第3の案が生まれます。
これは妥協ではありません。

この『7つの習慣』の最高の到達点である第6の習慣を、
コヴィー博士は仏教に教えられているものだと言っています。

仏教ではこれを中道と言い表している。
この言葉の本質は妥協ではない。
たとえるなら三角形の頂点であり、より高い次元の選択を意味する。

中道というのは仏教の言葉で、言葉を離れた真理のことですが、
ここでは一般的な、一方に偏らないという意味で使われています。

自然界はそういうものに満ちていて、生態系の中で、異なる種が共存し、互いに支え合うことで、より豊かな環境が生まれます。
人間社会でも、多様性を活かすことで、より創造的で適応力のある組織や関係を築けます。

コヴィー博士は単なる物質に恵まれた成功ではなく、
人格を向上させる本当の成功を目指しており、
それによって7つの習慣にも、仏教の教えがベースになっていると考えられます。
ですが、仏教で教えられていることは、はるかに深い真理です。

7.刃を研ぐ

最後の第7の習慣は「刃を研ぐ」です。
この習慣は、他のすべての習慣を可能にする習慣です。

刃を研ぐとは、自分自身という最も大切な資源を維持し、向上させることです。
これは自己再新再生のプロセスであり、4つの側面をバランスよく磨くことを意味します。

肉体的側面では、適切な栄養、十分な休息、定期的な運動が必要です。
多くの人は忙しさを理由に運動を怠りますが、
運動に投資する時間は、エネルギーと生産性の向上として何倍にもなって返ってきます。

精神的側面では、読書、執筆、計画、瞑想などを通じて、心を磨きます。
第2の習慣を実践し、自分のミッション・ステートメントを見直し、
深い価値観とつながり直す時間を持つことが重要です。

知的側面では、継続的な学習と教育が鍵となります。
読書、セミナー参加、新しいスキルの習得などを通じて、
視野を広げ、問題解決能力を高めます。
また、書くことで考えを整理し、深めることができます。

社会・情緒的側面では、他者との関係における安全性と意義深さを育みます。
第4、第5、第6の習慣を実践し、人間関係に投資することで、
信頼と相互依存の絆を強化します。
内面の安定性(自己認識と自己価値)も、この側面に含まれます。

これら4つの側面はすべて相互に関連しており、一つを改善すれば他も向上します。
毎日、それぞれの側面に少しずつ時間を投資することで、
螺旋状に上昇する成長が可能になります。

望む結果や、達成したい目的が大きければ大きいほど、
その分の努力が必要となります。
自分がやった以上の結果は得られないからです。
見方を変えると、努力した分の結果は必ず得られます。
まいた種は必ず生えるというのが、仏教の根幹である因果の道理です。

ですから、うまくいっている時は感謝、
うまくいかない時には、自分の行いを反省し、
さらなる努力をすることが賢明なのです。

7つの習慣と仏教の違い

このように『7つの習慣』には、生きていく上で非常に役立つスキルが多く教えられています。
人生をよりよく生きるための指針といえますので、
これを実践すれば、確実によりよい生き方につながることでしょう。

ですが仏教では、この世だけでなく、未来永遠にわたって幸せになる方法が教えられています。
それは、私たちが人間に生まれてきた究極の目的なのです。

では、ブッダの明らかにされた変わらない幸せとはどんな幸せで、
どうすればその幸せになれるのでしょうか。
それについては、仏教の真髄ですので
電子書籍とメール講座にまとめておきました。
ぜひ一度読んでみてください。

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この記事を書いた人

長南瑞生

長南瑞生(日本仏教学院創設者・学院長)

東京大学教養学部で量子統計力学を学び、1999年に卒業後、学士入学して東大文学部インド哲学仏教学研究室に学ぶ。
25年間にわたる仏教教育実践を通じて現代人に分かりやすい仏教伝道方法を確立。2011年に日本仏教学院を創設し、仏教史上初のインターネット通信講座システムを開発。4,000人以上の受講者を指導。2015年、日本仏教アソシエーション株式会社を設立し、代表取締役に就任。2025年には南伝大蔵経無料公開プロジェクト主導。従来不可能だった技術革新を仏教界に導入したデジタル仏教教育のパイオニア。プロフィールの詳細お問い合わせ

X(ツイッター)(@M_Osanami)、ユーチューブ(長南瑞生公式チャンネル)で情報発信中。メールマガジンはこちらから講読可能

著作

京都大学名誉教授・高知大学名誉教授の著作で引用、曹洞宗僧侶の著作でも言及。