先祖供養とは?

先祖供養
先祖供養

先祖供養」というと、新興宗教で力を入れるものが多く、
病気や事故などの不幸に苦しんでいる人に、
さらに霊感商法で高額な壺などを売りつける
詐欺被害も発生する恐ろしいゾーンです。

一体、先祖供養とはどんなもので、
仏教での「正しい先祖供養の仕方」はどんな方法なのか、よく理解して、
被害に遭わないようにして頂ければと思います。

まず、先祖供養についてよくある間違いが3つあります。

1.先祖供養は死んでから?

先祖供養に関する1つ目の間違いは、
先祖供養は、死んでからするもの」と思っていることです。
なぜ死んでから供養するのでしょうか?

親は、生きているときは粗末にされて、死んでから供養されるより、
生きているときから親孝行されるほうが喜ぶこと請け合いです。

ことわざにも
親孝行 したい時には 親はなし
といわれます。

仏教には、天の極まりなきがごとき親の大恩
教えられていますから、
先祖供養を待たず、生きているときに親の恩を知り、
親の恩に報いるようにしましょう。

2.先祖供養の効果・祟りを防ぐ?

先祖供養に関する2つ目の間違いは、
先祖供養をしないと祟りがある」というものです。

特に、ガンなど病気になったり、事故で怪我をしたり、
不妊になったり、とにかく不運なのは、先祖供養をしないからだとか、
先祖供養をすれば、病気が治り、開運の効果がある
という人がいたら、要注意です。

効果がなかった場合でも、
先祖供養が足りないからだ」とか、
何代か前の別の先祖が祟っている」とか言って、
蟻地獄のように抜け出られなくなります。

先祖といえば、親ですから、冷静に考えると、
自分が子供に対して、ガンにしたり、怪我をさせたり、
不妊にしてお家断絶させたりしたいと思うはずがありません。

人が大きな苦しみに直面して、心が弱っているときに、
嘘を言って高額のお金を持っていき、
よけいひどい目にあわさせる詐欺です。

苦しいことがあったときほど、
道理に合わない話で一発逆転を狙わず、 


因果の道理を信じて正攻法で地道に対処しましょう。

3.先祖供養は仏教の教え?

よくある間違いの3番目は、
先祖供養は仏教の教え」と思っている人がありますが、
そうではありません。
起源としては、もともと祖先崇拝の強い儒教から来たもので、
東アジア一帯に広まっている習慣です。

仏教の教えでは、人は死ねば墓の下や位牌などに留まることはできず、
死ぬまでに自らのやった行いによって、因果の道理にしたがって、
六道のいずれかに転生していきます。

お釈迦さまは、死んだ人の周りでお経を読んでも、
死者が浮かばれることはないと教えられていますから、
先祖の供養になると思ってお経を読んだりするのは、
仏教の教えではありません。

では、仏教では、先祖供養をするためには、
どうすればいいのでしょうか?

先祖とは

先祖供養のためには、
まず、先祖とはどんなものかを知らなければなりません。

先祖というのは、親の代では2人です。
祖父母の代では両親の両親ですから、4人になります。
その上の代になりますと、その4人の両親がそれぞれいますから
8人になります。こうしてたどっていくと、
重複がなかったとすれば、わずか33代で80億人を超えます。

先祖といえば、無条件で立派で、崇めるべき存在だと
思っている人がありますが、
それだけたくさんの人がいますと、中には、人を殺したり
人のものを盗んだり、その他、ありとあらゆる犯罪を犯した人が
いたに違いありません。
先祖だからといって必ず立派な人たちというわけではないのです。

そうでなくても、仏教では、
人間は煩悩の塊だと教えられていますから、
心の中は、怒り愚痴いっぱいのみな同じ人間です。

先祖の恩とは?

では、なぜ仏教で、先祖に恩返しをするべきなのかといいますと、
そのたくさんの先祖のうち、1人でも欠ければ、
自分が人間に生まれることができなかったからです。

人身受け難し 今已に受く
仏法聞き難し 今已に聞く
この身今生に向かって度せずんば
さらにいずれの生に向かってかこの身を度せん。

お釈迦さまが、このように言われていますように、
生まれがたい人間に生まれなければ、仏法を聞いて、
迷いの解決をすることもできません。

先祖がいなければ、人間に生まれることはできなかった
という意味で大きなご恩があります。

ではどうすれば、先祖の恩に報いることができるのでしょうか?

正しい先祖供養の方法

仏教では、先祖供養というよりも、先祖の恩に報いる
という恩返しです。
先祖に恩返しするには、
先祖が喜ぶことをしなければなりません。

先祖を喜ばせるには、先祖が望んでいることを
知る必要があります。

先祖は子孫に何を望んでいるかは、
自分が子供や孫に何を望んでいるかを考えれば分かります。

それは、正しく幸せに生きて欲しいということ一つです。

それには、仏教を聞いて、生きているときに
人間に生まれてよかった」という大満足の身になるのが
最高の幸せです。

その身になれば、死ねば極楽浄土へ往って、に生まれますから、
日本で一番多く読まれている仏教書の『歎異抄』には、こうあります。

浄土のさとりを開きなば、六道四生のあいだ、いずれの業苦に沈めりとも、
神通方便をもってまず有縁を度すべきなり。

これは、すでに亡くなった方も、
最も縁の深い人から救うことができる、ということです。

それには、仏教に教えられる、
迷いの根本原因を断ち切られなければなりませんので、
それを電子書籍とメール講座にまとめておきました。

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この記事を書いた人

長南瑞生

長南瑞生

仏教が好きで、東大教養学部で量子統計力学を学んだものの卒業後は仏道へ。仏教を学ぶほど、本当の仏教の教えが一般に知られていないことに驚き、何とかみなさんに知って頂こうと失敗ばかり10年。やがてインターネットの技術を導入して日本仏教アソシエーション(株)を設立。著書2冊。科学的な知見をふまえ、執筆や講演を通して、伝統的な本物の仏教を分かりやすく伝えようと奮戦している。

仏教界では先駆的にインターネットに進出し、通信講座受講者3千人、メルマガ読者5万人。ツイッター(@M_Osanami)、ユーチューブ(長南瑞生公式チャンネル)で情報発信中。メールマガジンはこちらから講読可能

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