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引きこもりとは?

引きこもり」とは何でしょうか。

引きこもりは、部屋にこもってずっと布団に臥せっている人や言動のことです。
うつ病などと同様、病気か何かだと思っている人もいますが、
引きこもりは病気ではありません。

この記事では、
日本の引きこもりの全体の状況と、なりやすい人の特徴やその要因、
引きこもり状態の人の心情、脱出方法を解説します。
最後には引きこもり問題に対する、根本的な原因について
知っていただければと思います。

引きこもりとは?定義について

まずは、引きこもりの定義ですが、
実は、引きこもりについて、内閣府が定義しています。
引きこもりはどのように定義されているのでしょうか。

様々な要因の結果として社会的参加(義務教育を含む就学、非常勤職を含む就労、家庭外での交遊など)を回避し、原則的には6ヵ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)を指す現象概念である。

なお、ひきこもりは原則として統合失調症の陽性あるいは陰性症状に基づくひきこもり状態とは一線を画した非精神病性の現象とするが、実際には確定診断がなされる前の統合失調症が含まれている可能性は低くないことに留意すべきである。

つまり引きこもりとは、内閣府の定義によれば「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態」のことです。
さらには原則として、「引きこもり」は病気や病名ではなく、「現象」を表す言葉としています。

このような引きこもりは、ここ10年ほどで若年層だけでなく、中高年層や主婦などにも数多く存在していることが分かっています。

不登校の定義

色々な引きこもりの中でも、
特に高校生までの引きこもりについては、
不登校」として実態調査がされています。

不登校については文部科学省で定義されていますが、それはこのようになっています。

「不登校児童生徒」とは「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義しています。

このように、引きこもりと不登校は、定義で定められている日数や、社会的参加の有無などが異なります。
例えば日数なら、引きこもりは6ヶ月以上、不登校では30日以上です。
ですが、不登校を引きこもりに含めて、
引きこもりの問題として取り扱われることもありますので、
不登校についても合わせてみていきます。

では次に、引きこもりと不登校の人数の推移と実態はどうなっているのでしょうか。

日本での引きこもり人口推移と実態

まず、引きこもりの人口推移を見ていきます。

引きこもり人口推移

引きこもりの人口は、曖昧な情報が多く、なかなかハッキリとはしませんが、
一説によれば、4年間で30万人ほど増えていると言われます。

(2023年)3月末、内閣府は「こども・若者の意識と生活に関する調査」の結果を発表しました。
今回の調査では回答者のうち引きこもり状態にある人の割合が出され、そこから今回報道されている「引きこもり推計146万人(15~64歳)」という数字が算出されています。
平成31年に同様の調査で発表された数字は、推計115万人(15~64歳、うち15~39歳は平成28年発表)でした。

データの取り方が曖昧な推計となっていますが、
引きこもり人口は増加していると考えられています。

一方、広義の引きこもりに一部含まれる若年無業者(15~34歳の非労働力人口のうち家事も通学もしていない者)の人口は、
2012年から2022年にかけては全体的には横ばいで推移しています。


2020年に急増したのは15歳〜24歳の割合ですが、
これは2020年3月頃の一斉休校により、「主に通学」していた人が学校に行かなくなり、
またコロナショックでアルバイトなどの労働もなくなったことから、
調査に対して若年無業者と答えたことが要因であると推測されます。

現に、2021年には15歳〜24歳の割合が大きく減少していることから、
若年無業者」だった人の多くが「主に通学」となり、
代わりに「若年無業者」が減っていると考えられます。

このように、コロナによる休校で、学生が一時的に若年無業者の定義にあてはまってしまっただけで、もともと通学もしていなかった若年無業者の数は、ほぼ横ばいだと考えられます。

ちなみに、若年無業者がなぜ就職していないのか、その理由についての
総務省の調査結果が、以下のグラフです。

就業希望の若年無業者が求職活動をしない理由

(出典:内閣府「令和4年版 子供・若者白書」)


これを見ると、病気やけがが一番多い理由です。
そして、理由が分かるものでは、
「知識・能力に自信がない」
「希望する仕事がありそうにない」
「探したが見付からなかった」などの理由がありますが、
実際には、病気やけがに次いで二番目に多いのは「その他」であり、
就職しない理由は曖昧なままです。
そのため、病気やけがが治った人は再就職している可能性がありますが、
何年も若年無業者が減少しない理由はハッキリしないようです。

また引きこもりと類似したものとして扱われる、不登校児童に対象を絞れば、
増加傾向であることが明白になってきます。

不登校については増加傾向

不登校児童については、10年連続増加傾向となっています。


特にコロナの時期から不登校の割合が多くなり、
令和2(2020)年から令和3(2021)年にかけては、
24%も不登校が増加しています。
原因は様々ですが、この時はコロナの自粛期間で、
不登校気味の生徒が自宅に自粛することで、不登校を助長したといわれています。

休んだ生徒を欠席扱いしない学校がほとんどだったと思います。
欠席にならないのであれば、もともと不登校気味の生徒が休んでしまうのは当然でしょう。
これにより、不登校が助長され、さらにその状況が見えにくい状態になってしまったのです。

また、不登校児童の中でも、もう少しで登校できそうだった子たちが、コロナの自粛期間で登校できず、
また精神的に落ち込むという悪循環が起きていたとも言われます。

コロナが立ち直りかけた生徒を、再び引きこもりに戻してしまうこともありました。

若年無業者は横ばいですが、
引きこもり人口推移の推計による引きこもり人口の増加、
不登校児童の増加をもとに全体的に考えると、
引きこもり人口は増加傾向にあるようです。

このような単純な合計数の推移だけでなく、
ひきこもりのより詳しい実態も調査によって明らかになりつつあります。
引きこもりにはどのような実態があるのでしょうか?

引きこもりの実態

内閣府の調査により、結論からいえば、このような引きこもりの実態が明らかになっています。

  1. 引きこもりは、全年齢に関係する問題であること
  2. 引きこもり状態になってから7年以上の人が半数以上いること
  3. 初めて引きこもりの状態になった年齢が全年齢層に大きな偏りなく分布していること
  4. 専業主婦や家事手伝いで引きこもり状態の者も存在すること

特に、引きこもりは全年齢に当てはまり、かつ、長期化していることが社会問題となっています。
引きこもりの長期化によって生じる問題を「8050問題」といわれます。

8050問題とは

8050問題」とは、長年引きこもる子ども(50歳)とそれを支える親(80歳)のことを表しており、
2010年代以降の日本に発生している高年齢者の引きこもりに関する社会問題のことです。

平成30年の調査では、引きこもりになってから7年以上が経過している人が半数以上も占めており、
高年齢化が進む中で、現在では「9060問題」に呼び方を変えようとしているほどです。

年齢があがり、親が要介護状態になったり、亡くなったりしてしまい、一気に生活が成り立たなくなります。
最悪の場合、子どもが死に至ったり、親の遺体をそのまま放置して逮捕されてしまったりするケースも少なくありません。

引きこもりによって、このような「8050問題」が生じるため、
早急な対策が迫られています。

引きこもりへの対策のために、引きこもりになり、回復するまでの経緯も調査されています。
ある人が引きこもりになり、また元に戻るまでには、どのようなプロセスがあるのでしょうか?

引きこもりになるまでの4つのステップ

厚生労働省の報告では、引きこもりになるまでに、
準備段階
開始段階
ひきこもり段階
社会との再会段階
という4つの段階があります。
(出典:厚生労働省「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」)

それぞれどんな段階でしょうか?

準備段階

この段階では、まだ社会生活ができている状態ですが、
うつや不安感、恐怖感など、身体症状や精神症状による問題行動が出てきます。
学校に行きたくない、仕事に行きたくない、といった気持ちが出てきて、
身体が怠くなったりします。

もしこのような気持ちが分かった段階で、できるだけ早く症状のケアをすれば、
引きこもりを防ぎやすいでしょう。

開始段階

準備期間からしばらく経つと、
激しい葛藤や家庭内暴力など暴力的な言動が引き起こるようになり、
情緒の不安定や、激しい落ち込みなどが見られるようになります。
本人や家族にとって休養が必要となります。

ひきこもり段階

この時期は、開始段階の不安定さは落ち着きます。
引きこもり当事者も家族も、引きこもることに腹を据えたようになります。

しかし引きこもり当事者は、ますます家から出ることができず、
社会生活への恐怖を感じ、社会復帰への抵抗感が強い段階です。
それでも感情が落ち着きつつあるので、
ここから徐々に社会復帰へと取り組んでいく段階とされます。

社会との再会段階

試行錯誤しながら、家の外の世界との接触を試みようとする段階です。
仕事や学校ではなく、地方自治体やNPO法人などによる社会復帰支援の場へ足を踏み出そうとします。

このように、引きこもりには4つの段階があるといわれますので、
対象者が現在、引きこもりのどの段階にあるのかを意識しながら、
それぞれの段階に応じて支援していくことが大切になっていきます。

では支援といっても、引きこもり当事者や家族に対しては、
どのように支援が行われているのでしょうか。

引きこもりに対する多元的な支援

引きこもり当事者を支援していくためには、多元的な支援が必要となります。
なぜかというと、当事者の状況や変化に合わせて支援するだけでなく、
当事者の周囲の家族なども支援する必要があり、
当事者が暮らす環境全体を評価しながら、
支援のあり方を考える必要があるからです。

つまり以下の3つの次元で捉えると分かりやすいといわれます。

第一の次元:
背景にある精神障害(発達障害とパーソナリティ障害も含む)に特異的な支援。
第二の次元:
家族を含むストレスの強い環境の修正や支援機関の掘り起こしなど環境的条件の改善。
第三の次元:
ひきこもりが意味する思春期の自立過程(これを幼児期の“分離-固体化過程”の再現という意味で“第二の個体化”と呼ぶ人もいます)の挫折に対する支援。

第一の次元は、精神的な病気を治療したり、注意欠陥・多動性障害(ADHD)や自閉症スペクトラム障害(ASD)といった発達障害などの治療を支援することです。
しかしこれらの治療をしたとしても、なかなか社会復帰できない現状もあります。

第二の次元は、当事者だけではなく、当事者をとりまく家族のケアをしていくことです。
家族と当事者の関係性がよくなれば、当事者の心のケアにつながります。

第三の次元は、子どもにとってひきこもり体験は「思春期の自立過程の挫折」であり、
引きこもったことで受けた深い傷を克服するための支援です。
大人であっても引きこもりによる心の傷のケアは重要になってきます。

これらの多元的な支援をするためには、
引きこもり当事者の理解が重要となってきます。

実は引きこもりになりやすい人についても調査されています。
それによれば、どんな人が引きこもりやすいのでしょうか。

引きこもりになりやすい人の特徴

引きこもりやすい人には、調査の結果、本人の意識傾向にこのような特徴があります。

  • 人づきあいが苦手
  • 何事も否定的に考えてしまう
  • 本当に自分のやりたいことではなかったから
  • 仕事が自分に向いていない
  • いじめにあった
  • 自分の考えをハッキリ相手に伝えることが出来ない

(参考:内閣府資料「「若者の考え方についての調査」に示された「ひきこもり」の実態」)

引きこもりの人の特徴として、自己否定が強いと思われがちですが、
引きこもりを経験した人の意識調査をすると、
中には仕事に積極的だったり、不得意なことにも意欲的に取り組む人もあります。

そしてこの調査からは、コミュニケーションが苦手という特徴が見つかっています。

同じ設問から浮かび上がることとして
「友だちから悩みを打ち明けられることがある」
「嫌いな人、苦手な人ともうまくつきあえる」
「自分の考えをはっきり相手に伝えることが出来る」
といったことに対しては、約7割が「いいえ」と回答しており、コミュニケーションの苦手さが示されている。

ですが、コミュニケーションが苦手だからといって、
必ずしも引きこもりになるわけではありません。
このような人が、引きこもりとなった要因に、
どのようなものがあるのでしょうか?

引きこもりの要因

引きこもりの要因としては、生物学的要因、社会的要因、心理的要因の3つが挙げられています。

生物学的要因:精神疾患やうまれもっての発達の特性など
社会的要因:家族や学校、職場との関係、文化や社会の影響
心理的要因:不安・おびえ、自分への落胆、とらわれ、希望が持てないなど

それぞれどんな要因なのでしょうか。

生物学的要因

統合失調症、うつ病、強迫性障害、パニック障害などの
精神疾患がきっかけとなって、引きこもる場合があります。
これらの疾患にかかると、
恐怖心や不安感が強くなり、人とコミュニケーションがとれなくなったり、
身体が動かなくなったりしてしまい、引きこもりを余儀なくされてしまうでしょう。
この場合はまず専門医に相談し、解決をしていく必要があります。

また今では、注意欠如・多動症(ADHD)や自閉スペクトラム症(ASD)などの
発達障害・グレーゾーンということも知られてきており、
障害や身体の特性によって社会での生きづらさが原因となって引きこもることもあります。

他者の気持ちが分からないと言われたり、落ち着きがないなど言われることがあれば、
一度専門医に相談してみるのがいいでしょう。
投薬や生活の改善によって、症状が落ち着く場合があります。

社会的要因

上記のような病気や障がいがなかったとしても、
学校や職場、家庭などでの「人間関係」が引きこもりの大きな要因となっています。

引きこもりのきっかけについてアンケート調査を見ると、
」に関わるものが多く、若年層と中高年層で違いはあるものの、
人間関係が大きな要因となっています。

・若年層のきっかけ
 「人間関係がうまくいかなかった
 「就職活動がうまくいかなかった

・中高年層のきっかけ
 「退職したこと(解雇・リストラ等が含むかは不明)」
 「人間関係がうまくいかなかったこと
 「職場になじめなかったこと
(参考:特集2 長期化するひきこもりの実態(内閣府)

人間関係の改善には、『鏡の法則』という本でも取り上げられている、
仏教の考え方を取り入れると問題が解決することがあります。
以下の記事を参考にしてみてください。
鏡の法則(野口嘉則)のあらすじ・意味と人間関係の改善方法

心理的要因

また、物事に挑戦したり、社会生活がうまくいかないことで自信を喪失してしまったり、
もともと自己否定しやすかったり、内向的な性格や外部からの影響を敏感に受けてしまうHSPなどの特性が、
引きこもりの要因になることもあります。

他にも、学生が無気力になってしまう
スチューデントアパシーや、モラトリアムといった問題もあります。
こちらの記事で解説していますので、ご覧ください。
スチューデントアパシーの本当の原因と克服方法
モラトリアムの意味とモラトリアム人間からの脱却

ここまで見てきたように、引きこもり当事者に対して、
国や政府は様々な分析を行い、多元的な支援を行っていることが分かります。
しかし、これらの対応をするだけでは、
引きこもりの人数は減るどころか増える一方であることが
先に見たデータからも明らかです。

引きこもり要因は様々ですが、
引きこもり問題の核心部分は、一体どこにあるのでしょうか?

引きこもりの深い2つの原因

引きこもりには、色々な要因がありますが、一番深い核心部分には、2つの原因があると思います。
1つは、個人主義と、2つ目としてさらに根本的なのは、生きる意味が分からないことです。

個人主義

コミュニケーションが苦手な人がひきこもりになってしまうのは、さらに深い原因を追及すれば、日本人が欧米の個人主義を、表面的に取り入れているからということがあります。
もともと個人主義の強い欧米では、それほどひきこもりは多くありません。
それは、長い歴史と文化の中で、個人主義を発達させたからです。
欧米の個人主義には、思想的なバックボーンがあります。

ですが、その背景にある文化や思想は無視して、個人の権利の追及のみを表面的に取り入れた場合、ただの利己主義に陥ってしまいます。
すると、コミュニケーションが苦手な場合、自分が傷つくことを恐れて他人と接しないことを選ぶようになってしまうわけです。

これには、自分のことばかりを考えるのではなく、他人のことを考えるという、日本のもともとの伝統を思い出す必要があります。
他人を幸せにすることが、同時に自分の幸せになるということは、自利利他といわれます。
これは、長期的に繁栄する企業でも取り入れられている考え方です。
自利利他については以下の記事で詳しく解説してありますので、ご覧ください。
自利利他じりりたの意味

生きる意味

そして、引きこもりになってしまう最も根本的な原因は、
生きる意味が分からない
ところからくる無気力でしょう。

病気になれば、病気の苦しみを乗り越えてまで生きる意味が分からなくなってしまい、
外に出る気力が出なくなってしまいます。
人間関係や、社会生活でトラブルが起きれば、
トラブルを乗り越えて生き抜く意味が分からなくなり、無気力となり家の中に引きこもります。
働く意味が分からなくなったり、すべてをネガティブに捉えがちな人は、
このまま頑張っても本当に報われるものが見つからず、
幸せになれないように感じて、生きる意味を見出せず、引きこもりがちになります。

私たち人間は様々な苦しみをなくすことはできませんし、
乗り越えられないような苦しみがやってくれば、誰でも引きこもりになってしまう心配があります。

しかし、19世紀を代表する哲学者ニーチェは、このように言っています。

ニーチェニーチェ

人間──最も勇敢な動物で、最も苦しみに慣れている──は、
苦しみ自体を拒絶するのではない。
もしその苦しみの意味、目的があるのなら、
苦しみを欲し、探し求めさえする。

(引用:ニーチェ『道徳の系譜』)

私たちは生きている限り、様々な困難を拒絶できず、苦しみに直面します。
しかし、苦しみを乗り越えてでも果たさなければならない本当の生きる意味が分かれば、
苦しみを欲し、探し求めさえする」のです。
もう引きこもってはいられなくなり、今の状況を変えなければならないと、
自分なりの一歩を踏み出し始めます。

では、この苦しみを乗り越えるほどの、本当の生きる意味とは何でしょうか?

引きこもりを脱出させるほどの生きる意味とは

今回は引きこもりについて詳しく解説しました。

引きこもりとは「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、
6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態
」を表す言葉であり、病名ではありません。

引きこもりの長期化人口は増えており、社会問題として「8050問題」があります。
不登校児童の人数は増え続けています。

引きこもりになるまでには、一般的に4段階あると言われており、
その人に応じて、引きこもりから社会復帰するための支援が必要となってきます。

引きこもりになりやすい人の特徴として、コミュニケーションが苦手ということが挙げられますが、
アンケートの結果からは、コミュニケーションが苦手な人が必ずしも引きこもりになるわけではないことが分かります。

引きこもりの要因は、生物学的要因、社会学的要因、心理学的要因など様々な要因があり、多元的な支援が行われていますが、
引きこもりの人数はデータを見るに、減少しておらず、うまく対応ができていません。

根本的な引きこもりの原因は、
苦しみを乗り越えてでも生きていかなければならない
本当の生きる意味が分からないところにあります。

その本当の生きる意味は、仏教に詳しく説かれています。
メール講座では、より詳しく仏教について話をしていますので、
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この記事を書いた人

長南瑞生

長南瑞生

日本仏教学院 学院長
東京大学教養学部卒業
大学では量子統計力学を学び、卒業後は仏道へ。仏教を学ぶほど、その底知れない深さと、本当の仏教の教えが一般に知られていないことに驚き、何とか一人でも多くの人に本物を知って頂こうと、失敗ばかり10年。インターネットの技術を導入して日本仏教学院を設立。著書2冊。科学的な知見をふまえ、執筆や講演を通して、伝統的な本物の仏教を分かりやすく伝えようと奮戦している。

仏教界では先駆的にインターネットに進出し、通信講座受講者3千人、メルマガ読者5万人。ツイッター(@M_Osanami)、ユーチューブ(長南瑞生公式チャンネル)で情報発信中。メールマガジンはこちらから講読可能

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