持戒(じかい)とは?

今回は、六度万行の2番目の「持戒」についてです。

持戒とは

持戒」とは、「言行一致」ということです。
言行一致」とは、言っていることと、やっていることを
一致させなさい、約束を守りなさい、ということです。

口で立派なことを言っていて、やっていることは全然違うような人を
立派な人だといえるでしょうか。

「口でがたがた言っていないで、実行しなさい。
裏表相応させなさい」
ということです。

また傾向として、人が見ているところでは、やります。
それは沢山の目が光っているからです。

でも、一人になったらやらないこともあるのではないでしょうか。

しかし、人が見ていないところでも、
まいたたねは、必ずはえてきます。
裏表のない言動をしなさい
ということです。

あなたは1人の時何をしますか?

表裏相応」とは、
」とは、人の見ているところということです。
」とは、一人の時ということです。

人の見ていない所でまいたたねも、必ずはえる。
やった行いは、必ず運命となって現れるのです。
ですから、人の見ている所と、一人の時と、
身口意の三業を、一致させなさいということです。
それが、言行一致ということです。

友達とコンビニに行くと、買えないようなものは、
あなた一人の時に買うのではないでしょうか。
お嫁に来たての時は、戸を閉める時、座ってしずしずとしていました。
それが、だんだん立ったままぴしゃり。
子供の二人か三人できると、子供を両手でもって足であけるようになります。
それが、やがてしめなくなります。
もうあけっぱなしです。

みんなの見ている前では、
「私は紳士淑女です。人徳があって気品があります。」
というそぶりをしているのではないでしょうか。

一人になったら、
「まあこのくらいいいや」
と色々と理由をつけて、心がおれてしまいます。

そして、人前でも見えないところがあります

仏教では、私たちの行いを3方面から見ています。
身業(しんごう)……体の行い、体で何かすること。
口業(くごう) ……口の行い、口で何かしゃべること。
意業(いごう)……心の行い、心で何か思うこと。

これを身口意(しんくい)の三業(さんごう)といいます。

この中で、人前では分かるけど、
一人のときには分からないのは、口と身体のおこないです。

それに対して、心の中で思っていることは、
人前でも分かりません。

ですから、口で言ったり身体でやったりしなければ、
心で思うくらいはよかろうと思っています。

ところが仏様は、見聞知の仏といわれます。
とは、どんなことをしていても、見ておるぞ。
とは、どんなにひそひそ声で話していても、聞いておるぞ。
とは、思っているだけなら他の人に分かるまいと思っても、知っておるぞ。
ということです。

ですから、口や身体で善いことをして、
心もそれに合わせて善くしていきなさい、
ということです。

見ておるぞ、聞いておるぞ、知っておるぞ、という
見聞知の仏様相手の言動をしなさい。
ということです。

裏表相応することは、
生やさしいことではありませんが、
善い行いは幸せという運命を生み出し、
悪い行いは不幸や災難を引き起こします。
そうと分かれば分かるほど、少しでも悪いことをやめて善いことしようと
頑張ろうという気持ちが強くなってくるのです。

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