精進(しょうじん)とは?

精進というと、よく肉を使わない「精進料理」とか、
心身を清めて肉を食べない「精進潔斎(しょうじんけっさい)」
といわれますが、
これらは仏教の言葉ではありません。
精進とはどんなことなのでしょうか?

精進とは肉や魚を食べないこと?

精進」と聞くと、精進料理を思い出して、
肉や魚を食べないことだと思っている人がたくさんあります。
しかし、それは仏教の意味ではありません。

仏教で「精進」といわれるのは「努力」のことです。
英語でいえば「エフォート(effort)」
分かりやすい言葉でいいますと、
がんばる」ということです。

精進は、六波羅蜜の4番目、八正道の6番目にもあげられる
重要な行いです。

『中阿含経』には、
必ず精進を行じ、悪不善を断じて諸の善法を修し
とあります。
お釈迦さまも「必ず努力をしなさい
といわれています。

1990年代くらいから、世界中で一流やトップになる人の研究がなされてきました。
みんな、生まれつきの才能か何かがあるはずだと信じていたのですが、
結局、そんなものは何も出てきませんでした。

例えば世界レベルのバイオリニストを輩出するベルリン芸術大学の調査では、
トップの学生は、入学までに7400時間、
優れた学生は5000時間、
普通の学生は3500時間の練習をしていました。

少ない練習時間でトップになっている
生まれつきの天才は見つかっていません。

このように、今のところ、一流になる要因でただ一つ見つかっているのは、
努力量だけです。
しかもそれは圧倒的な努力量ですから、
努力のポイントは「継続」です。

精進で重要なのは継続

お釈迦さまは『仏遺教経』に、
もし勤精進を行せばすなわち事として難き者なし。
この故に汝等まさに勤精進すべし。
たとえば小水の常に流れば則ち能く石をうがつが如し

と説かれています。

小水」とは、雨だれの水滴のような小さな水です。
ところが、そんな雨だれの小さな水滴でも、
山門から継続してポタポタ落ちて、下にある石に当たっていると、
やがてその石に穴があくことがあります。

やわらかい水でも、継続することによって
固い石に穴をあけるのです。

ですから、「私は10時間もがんばりました」といっても、
一朝一夕で一流になることはできません。
5年、10年、15年という努力の積み重ねが重要です。

ウサギもなまければカメに負けますが、
カメもたゆまぬ努力を続ければ、ウサギを超えます。

一流やトップになるただ一つのたねまきは、継続した努力だけなのです。

精進の最大のポイント

しかしながら何でもかんでも努力すればいいのではありません。
泥棒やいじめに努力してもみんなが迷惑するだけです。
努力の最大のポイントは、正しい目的に向かって努力することです。

仏教では、お金や財産、地位、名誉、才能や美貌による幸せは、
はかない一時的な幸せで、本当の幸せではないと教えられています。

お釈迦さまは、私たちが本当の幸せになることを目的に仏教を説かれていますので、
仏教を聞いて、その本当の幸せに向かって努力しなさい、ということです。

肉を食べてもいいのです。魚を食べてもいいのです。
好きなものを食べて、精をつけて、
仏教で教えられる本当の幸せに向かって努力しなさい、
ということです。

では、本当の幸せになるにはどうすればいいのかというと、
苦悩の根元を知り、それをなくさなければなりません。
これは仏教の真髄ですので、
小冊子と無料のメール講座にまとめておきました。
ぜひ読んでみてください。

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