法事の意味

法事
法事

法事」とは、お葬式の後に行われる仏教の行事をいいます。

四十九日までは7日ごとに7回あり、百か日、翌年は一周忌、その翌年は三回忌……と続いて行き、たいてい三十三回忌で弔い上げといわれ、終了になります。

そう聞くと「面倒くさい」とか
疲れるから行きたくない」と思う人もあると思います。
法事とは一体どんなもので、どんな意味があって行われているのでしょうか?

法事の遺族の心情

家族を亡くすというのは、遺された家族にとっては大きなショックです。
愛する人を失った悲しみのあまり泣き崩れ、四十九日くらいまでの間は、元気だった頃の故人との思い出にひたり、悲しみに打ちひしがれています。

そして、三ヶ月が過ぎる百か日くらいになると、ようやく悲しみや寂しさに耐える力が生まれてくるので、百か日を「卒哭忌(そっこくき)」といい、故人のために泣くのが終わる法事とされています。

そして、一年後の一周忌くらいになってくると、故人を懐かしく思いだして、ありし日をしのぶと同時に、自分もやがては同じように死を迎えなければならないことに気づき、三回忌、七回忌と法事を営むことによって、無常を見つめるご縁となるのです。

では法事では、具体的に、いつ、どんなことをするのでしょうか?

法事の時期と準備

施主は、普通、お葬式で喪主だった人がなります。
故人の亡くなった日を「命日」とか「忌日」といい、法要は本来、命日に行いますが、曜日などの都合が悪い場合には、命日より前に行います。
そのため、命日前の土曜か日曜に行われることが多くあります。

1カ月前から2週間くらい前までに法要の案内を出して出欠を確認し、会食や、法事の後に参列者に渡す引き物の人数を確定します。
引き物の表書きには「」と書きます。

法事は何をするの?

法事を寺院で行う場合は、お経を読んで、法話を聞きます。
その後、お墓参りをして会食で僧侶や参列者をもてなします。
この会食を「お斎(おとき)」といいます。
料理は精進料理でなくても構いませんので、寿司やうどん、肉でもOKです。

自宅の場合は僧侶を呼んで、仏間でお経を読み、法話を聞き、会食をします。
お墓参りは後日親族のみとなります。

僧侶へのお礼と相場は?

僧侶にはお布施を渡します。
表書きは「御布施」となります。
相場、つまり目安は、3万円から5万円ですが、聞いたほうがいいと思います。

自宅に僧侶を招いた場合は、「お車代」も渡します。
相場は、一人につき5千円から1万円です。

さらに会食を辞退された場合は、「御膳料」を渡します。

法事の服装

施主側か参列者かで異なります。

施主や遺族は、一周忌までは喪服です。
三回忌は微妙で、参列者よりも軽い服装は控えるのが礼儀なので、喪服が無難です。

施主はたいてい案内状に
平服でお越し下さい」と書きますが、最初の頃は、お葬式同様、男性は黒スーツに黒ネクタイ、白ワイシャツ、黒い革靴、女性はピアスなどのアクセサリーを外して、ネイルが落ちなければ黒手袋、フォーマルバッグに黒パンプスだったのが、回数を追う毎に略式になっていきますので、空気を読んで、周囲に合わせて地味な平服にしていきます。

法事の持ち物

参列者は、念珠(数珠)と、お布施を持って行きます。
表書きは「御仏前」や「御香典」となります。
相場は、会食があれば会食と引き物で1万円程度なので、1万5千円から2万円程度、会食がなければ5千円から1万円程度です。
お布施の封筒は「ふくさ」に包んでいきます。

また、お仏壇にお供えするお供物を持って行く地域もあります。

法事の種類

法事」とは、「仏法の行事」ということで、亡くなった後、枕経、通夜、葬式、火葬場での儀式などを除いて、その後のあらゆる儀式を法事といいます。

初七日から始まって四十九日までは「中陰法要(ちゅういんほうよう)」といい、七日ごとに7回行われます。
それは、次の世界に生まれ変わるまでの中間の世界を
中陰(ちゅういん)」とか「中有(ちゅうう)」といい、その期間が最大49日間続くといわれるからです。
そして、中陰の期間が終わることを満中陰といい、いよいよ次に生まれる世界が決まるので、中陰法要の中では特に四十九日が重視されます。

その後は、毎月の命日に法事を行います。
これを「月忌法要(がっきほうよう)」といいます。

亡くなった月の命日が毎年やってきますが、その日は「祥月命日(しょうつきめいにち)」といい、特定の祥月命日に行う法要を、「年忌法要(ねんきほうよう)」といいます。

中国で中陰法要7回に、百か日、一周忌、三回忌の3回を加えて、「十仏事」ができました。

十仏事が日本に伝わると、七回忌、十三回忌、三十三回忌の3回を加えて、鎌倉時代に十三仏事ができ、室町時代になると十七回忌、二十五回忌も加わります。
さらに、二十三回忌、二十七回忌、五十回忌なども加わり、全部やると、以下のようになります。

1.初七日(しょなのか)
2.二七日(ふたなのか)
3.三七日(みなのか)
4.四七日(よなのか)
5.五七日(いつなのか)(三十五日)
6.六七日(むなのか)
7.七七日(なななのか)(四十九日
8.百か日(ひゃっかにち)
9.一周忌(いっしゅうき)
10.三回忌(さんかいき)
11.七回忌(しちかいき)
12.十三回忌(じゅうさんかいき)
13.十七回忌(じゅうななかいき)
14.二十三回忌(にじゅうさんかいき)
15.二十五回忌(にじゅうごかいき)
16.二十七回忌(にじゅうななかいき)
17.三十三回忌(さんじゅうさんかいき)
18.五十回忌(ごじゅっかいき)

一般の人がいつまで法事をやるのかというと、たいてい三十三回忌で弔い上げといわれ、それで終わりますが、中には五十回忌まで行う地域もあります。

五十回忌から50年毎に行われる法要は、「遠忌(おんき)」といわれ、一般の人にはありません。
祖師を初めとする、よほどの徳を持った人だけです。
その人の徳を讃える人がいる限り、続けられます。

法事の意味

法事をつとめられる方の中には、法事は先祖供養のためだと思っている方がありますが、そうではありません。

お釈迦さまは、死んだ人の周りでお経をあげたところで死者が浮かばれるものではないと教えられています。
法事をしたからといって、死者がよりよい世界に生まれるわけではないのです。

では何のために法事をするのかというと、むしろ法事をする意味は、亡くなられた方のためではなく、法事を営む人のためのものです。

その法事をご縁として、今生きている人も、やがては必ず死んでいかなければならないことに気づかされます。
亡くなられた方をご縁に、自分もやがて死ななければならないという無常を見つめるご縁になるのです。

では死んだらどうなるかというと、仏教では、死ぬまでの行いによって、因果の道理にしたがって、次に生まれる世界が決まると教えられています。

ですから、もし生きているときに仏教を聞いて、迷いの根本原因が断ち切られていれば、死ぬと同時に極楽浄土往生できますし、そうでない場合は、自業自得の道理にしたがい、自分で造った行いによって、六道のいずれかの世界へ輪廻転生していきます。

法事は、現代の研究の結果では、生きている人が、生きているときに仏教を聞いて、苦しみの根元を絶ちきられ、極楽浄土へ往ける身になるように、考えられたご縁であろうといわれています。

では、どうすれば、生きているときに迷いの根本原因を断ち切られて、生きているときに浄土往生間違いなしという幸せな身になれるのか、という仏教の教えについては、現代ではあまり聞く機会はないと思います。
そこで、小冊子と無料のメール講座にまとめておきましたので、ぜひ法事に行かれる前に、今すぐ目を通しておいてください。

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