生きるために生きる?
「人生の目的は生きること」
「生きるために生きる」
という人は、結構あるのではないでしょうか。
実際、よく
「大事なのは生きること」
「生きることにこそ価値がある」
「生き続ける、ということが大事」
などといわれます。
これはどこがおかしいと思いますか?
「何のために生きるの?」
「生きるため」
これでは、答えになっていないのです。
「何のため?」
と聞かれたら、意味や目的を答えなければなりません。
「受験勉強するのは何のため?」
と聞かれたら、
「志望大学に合格するため」
なら分かりますが、
「受験勉強するため」
では意味が分かりません。
「ジョギングするのは何のため?」
と聞かれたら、
「ジョギングするため」
ではナンセンスです。
「ジョギングする目的は体力をつけるため」
というのならば納得できます。
「生きるために生きる」では
答えになっていないのです。
どういう風に答えになっていないのでしょうか。
たとえば、生きるために生きるという人は、
飛行機なら、飛ぶために飛ぶということになってしまいます。
生きるために生きる人生を、空の旅にたとえたなら、どうなるでしょう。
飛ぶために飛ぶ飛行機は、
墜落の悲劇あるのみです。
生きてよかった、と大満足する人生の目的がなければ
生きれば生きるほど苦しむために生きることになってしまうのではないでしょうか。
しかも1日生きれば1日生きただけ、死に近づいていきますから、
一生懸命生きているうちに、だんだんだんだんガタがきて死んでいく。
人生の目的は生きること、生きるために生きるということは、
苦しんで死ぬために生きるようなものです。
ですが、生きることは手段であるということに気づく人も最近は増えてきました。
『採用の超プロが教える仕事の選び方、人生の選び方』には、
このようにあります。
生きるということ自体も手段であって目的ではない。
本当の目的はほかにある。それを明確にすべきなのだ。(引用:安田佳生『採用の超プロが教える仕事の選び方、人生の選び方』)
では、本当の生きる目的とは何でしょうか。
この本当の生きる意味を知る鍵となる、仏教に説かれる苦悩の根元について、
電子書籍とメール講座にまとめておきました。
ぜひ一度見てみてください。
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この記事を書いた人
長南瑞生(日本仏教学院創設者・学院長)
東京大学教養学部で量子統計力学を学び、1999年に卒業後、学士入学して東大文学部インド哲学仏教学研究室に学ぶ。
25年間にわたる仏教教育実践を通じて現代人に分かりやすい仏教伝道方法を確立。2011年に日本仏教学院を創設し、仏教史上初のインターネット通信講座システムを開発。4,000人以上の受講者を指導。2015年、日本仏教アソシエーション株式会社を設立し、代表取締役に就任。2025年には南伝大蔵経無料公開プロジェクト主導。従来不可能だった技術革新を仏教界に導入したデジタル仏教教育のパイオニア。プロフィールの詳細・お問い合わせ
X(ツイッター)(@M_Osanami)、ユーチューブ(長南瑞生公式チャンネル)で情報発信中。メールマガジンはこちらから講読可能。
著作
- 生きる意味109:5万部のベストセラー
- 不安が消えるたったひとつの方法(KADOKAWA出版)
京都大学名誉教授・高知大学名誉教授の著作で引用、曹洞宗僧侶の著作でも言及。

