生きる意味はみんなと同じ?
「生きる意味?そんなのみんなと同じように生きればいいんだよ」という人があります。
日本では特に、周りの人の総意と思われているものに、 自らを殺して合わせていく習慣がありますので、 確かにそれはとても大事なことです。
ですが、「生きる意味」を人に合わせるのでしょうか。
あなたの人生は、あなたが自分で視野を広く持ち、よく考えなければなりません。
ところが、小さい頃からほとんどの人が、
何のために生きるのかも
何のために働くのかも
何のために勉強するのかさえ考えません。
あなたは何のために勉強して、働いて生きていくのですか?
中学3年になれば、みんなと同じように高校受験をし、
高校3年になれば、みんなが就職すれば、自分も就職し、
みんなが大学に行けば自分も大学に行きます。
だから志望大学を選ぶ基準は、ほとんどが偏差値。
とりあえず自分にいける、一番高い偏差値の大学に行っておけば、
選択の幅も広がるし。
という程度の人が多いのではないでしょうか。
ですが、そういうふうに、みんなと同じように生きていった場合の行く先は、大抵みんなと同じです。
『完全自殺マニュアル』には、次のように出ています。
あなたの人生はたぶん、地元の小・中学校に行って、塾に通いつつ受験勉強をしてそれなりの高校や大学に入って、4年間ブラブラ遊んだあとどこかの会社に入社して、男なら20代後半で結婚して翌年に子どもをつくって、何回か異動や昇進をしてせいぜい部長クラスまで出世して、60歳で定年退職して、その後10年か20年趣味を生かした生活を送って、死ぬ。
どうせこの程度のものだ。
しかも絶望的なことに、これがもっとも安心できる理想的な人生なんだ。(引用:鶴見済『完全自殺マニュアル』)
これでは一体何のために生きているのでしょうか。
『採用の超プロが教える仕事の選び方、人生の選び方』には、
次のように記されています。
「何のために生きているのか」という命題は、人間として毎日考え続けなければいけない課題なのではないだろうかと私は思っている。
プロ野球選手になりたいと思う人は多いが、なれる人は少ない。
しかし、プロ野球選手を目指さなかった人は、絶対にプロ野球選手になれていない。
人生の目的もそれと同じだ。
つまり、生きる目的を死なないためと答える人は、100%本当の目的を見つけることはできないのである。(引用:安田佳生『採用の超プロが教える仕事の選び方、人生の選び方』)
「生きてきて本当によかった」という満足がなく、
来る日も来る日も同じことの繰り返しならば、
ゴールを知らずに走っているランナーと同じです。
ゴールに近づく喜びもなければ、
「やった!」というゴール突破の感激もないと思ったら、
足に力が入るはずがありません。
目的地がハッキリしていてこそ元気に走り通せるのは、
人生行路も同じです。
人生を語らない人もあるかもしれませんが、
口に出そうと出すまいと、自分が満足できる生きる意味を探すのは、
他人に合わせるものでもありません。
この生きる意味を知る鍵となる、仏教に説かれる苦悩の根元について、
電子書籍とメール講座にまとめておきました。
ぜひ一度見てみてください。
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この記事を書いた人

長南瑞生(日本仏教学院創設者・学院長)
東京大学教養学部で量子統計力学を学び、1999年に卒業後、学士入学して東大文学部インド哲学仏教学研究室に学ぶ。
25年間にわたる仏教教育実践を通じて現代人に分かりやすい仏教伝道方法を確立。2011年に日本仏教学院を創設し、仏教史上初のインターネット通信講座システムを開発。4,000人以上の受講者を指導。2015年、日本仏教アソシエーション株式会社を設立し、代表取締役に就任。2025年には南伝大蔵経無料公開プロジェクト主導。従来不可能だった技術革新を仏教界に導入したデジタル仏教教育のパイオニア。プロフィールの詳細・お問い合わせ
X(ツイッター)(@M_Osanami)、ユーチューブ(長南瑞生公式チャンネル)で情報発信中。メールマガジンはこちらから講読可能。
著作
- 生きる意味109:5万部のベストセラー
- 不安が消えるたったひとつの方法(KADOKAWA出版)
京都大学名誉教授・高知大学名誉教授の著作で引用、曹洞宗僧侶の著作でも言及。