「現代人の仏教教養講座」

 

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生きる意味を、知ろう。

社会的役割を担うために生きる

ここでいう「生きる意味」というのは
その時その時の生きる意味ではなく、
何のために生まれてきたのかという
人生全体の意味」ということです。

では社会の中で何かの役割を担うことが
人生全体の意味なのでしょうか。

例えば発明王のエジソンの役割を考えてみましょう。
私たちにとってのエジソンは、発明王ですよね。
京都の竹を使った白熱電球の開発や、蓄音機、トースターなど
現代につながるすばらしい発明を残しました。

ところが、私たちにとっては発明王ですが
当時、エジソンの会社での役割は何かというと
社長です。
あのT型フォードを作ったヘンリー・フォードも、最初はエジソンの会社の社員でした。

やがて時が過ぎ、晩年になると
エジソンはよくキャンプに行きます。
キャンプでのエジソンは、どんな役割を果たしたのでしょうか。

一緒にキャンプに行く仲良し4人組は
自動車王、ヘンリー・フォード、
タイヤ王、ハーピー・ファイアストン、
有名な自然科学者、ジョン・バローズという錚々たるメンバーです。
エジソンやフォード、ファイアストンなどは
会社に訪ねて行っても、一般人には、面会するだけで大変そうです。

ところが、4人がキャンプ場に行ったときの役割は
フォードがキャンプファイヤーの準備、
バローズは、自然の解説、
ファイアストンが詩人、
エジソンは昼寝でした。
エジソンの人生全体の意味は、昼寝でしょうか?

このように社会の中での役割は
その時その時、自分の周りに集まったメンバーとの人間関係によって
自然に変わります。

あなたが会社にいる時、
家庭にいる時、
趣味の仲間といる時、
同窓会の友達といる時、
それぞれ役割が変わりますから、
集まったメンバーの中で、どんな役割を担うのかは
その時その時の生き方であって、人生全体の意味とは言えません。

そのような色々な役割を演じながら
生きていくのは何のためなのか、というのが、本当の生きる意味なのです。

この本当の生きる意味を知る鍵となる、仏教に説かれる苦悩の根元について、
電子書籍とメール講座にまとめておきました。
ぜひ一度見てみてください。

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この記事を書いた人

長南瑞生

長南瑞生(日本仏教学院創設者・学院長)

東京大学教養学部で量子統計力学を学び、1999年に卒業後、学士入学して東大文学部インド哲学仏教学研究室に学ぶ。
25年間にわたる仏教教育実践を通じて現代人に分かりやすい仏教伝道方法を確立。2011年に日本仏教学院を創設し、仏教史上初のインターネット通信講座システムを開発。4,000人以上の受講者を指導。2015年、日本仏教アソシエーション株式会社を設立し、代表取締役に就任。2025年には南伝大蔵経無料公開プロジェクト主導。従来不可能だった技術革新を仏教界に導入したデジタル仏教教育のパイオニア。プロフィールの詳細お問い合わせ

X(ツイッター)(@M_Osanami)、ユーチューブ(長南瑞生公式チャンネル)で情報発信中。メールマガジンはこちらから講読可能

著作

京都大学名誉教授・高知大学名誉教授の著作で引用、曹洞宗僧侶の著作でも言及。