社会貢献のために生きる
ほとんどの人は、自分のことしか考えないというのに
社会貢献のために生きるということは、大変すばらしいことです。
仏教では
「自利利他」
という言葉があります。
「自利」とは、自分が救われること、
「利他」とは、他人が救われることです。
ですから、自利利他とは
自分が救われると同時に他人も救う、ということです。
自分が儲けるそのまま、他人に儲けさせることになる。
自分が得するそのままが、他人に得をさせることになる。
自利がそのまま利他になる。
利他がそのまま自利になる。
これが菩薩道です。
そうでなければ、本当の仏教ではありません。
自分のことばかり考えている人は、必ず破滅してしまいます。
これを我利我利といいますが、
私が助からなかったら、人のことなんか構っておれるか、
自分が助かればそれでよい。
自分の懐に入れることばかり考えて、相手に施す気持ちが少しもないようでは
未来はありません。
本当の仏教の精神は、自利利他です。
人間は、協力して、よりよく生きていこうと、社会を築いて生きています。
その社会に貢献したいというのは、すばらしいことです。
政治も経済も、科学も医学も、芸術やスポーツも
どうやって苦しい人生、楽しく生きるかと努力しています。
政治・経済の安定や、医療、科学技術の向上、環境問題の解決など
社会への貢献とか人類への貢献といわれるものも
「どうすれば、より多くの人たちを幸せにできるか」
という「生き方」の範疇の研究・工夫・努力です。
確かに「人類を幸福にすることに貢献すること」は大変すばらしい生き方ですが、
「生きる目的」ではありません。
では、本当の生きる目的は何でしょうか。
その本当の生きる目的を知る鍵となる、仏教に説かれる苦悩の根元について、
電子書籍とメール講座にまとめておきました。
ぜひ一度見てみてください。
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この記事を書いた人

長南瑞生(日本仏教学院創設者・学院長)
東京大学教養学部で量子統計力学を学び、1999年に卒業後、学士入学して東大文学部インド哲学仏教学研究室に学ぶ。
25年間にわたる仏教教育実践を通じて現代人に分かりやすい仏教伝道方法を確立。2011年に日本仏教学院を創設し、仏教史上初のインターネット通信講座システムを開発。4,000人以上の受講者を指導。2015年、日本仏教アソシエーション株式会社を設立し、代表取締役に就任。2025年には南伝大蔵経無料公開プロジェクト主導。従来不可能だった技術革新を仏教界に導入したデジタル仏教教育のパイオニア。プロフィールの詳細・お問い合わせ
X(ツイッター)(@M_Osanami)、ユーチューブ(長南瑞生公式チャンネル)で情報発信中。メールマガジンはこちらから講読可能。
著作
- 生きる意味109:5万部のベストセラー
- 不安が消えるたったひとつの方法(KADOKAWA出版)
京都大学名誉教授・高知大学名誉教授の著作で引用、曹洞宗僧侶の著作でも言及。