趣味のために生きる
「人生の目的は幸せになること」と言うと、
何をしている時が一番楽しいかということで
趣味という人が多くあります。
あなたの趣味は何ですか?
趣味というのは、それをやっている時に
没頭できること、夢中になれることです。
だから趣味をやっている時は、時間が早く過ぎていきます。
すごく楽しいのに、
「まだこれだけしか時間が経ってないのか」
とはなりません。
つまらない現実を忘れることができます。
そう、現実を忘れているのです。
ひどいことを言われたとか、上司に叱られた、
嫌いな人と今日も会わなければならないというように
現実がつまらなければつまらない程、趣味に走ってしまいます。
試験前になると、読み古した漫画をまた読んでしまうとか
あるいは、日頃見ないようなドラマでも、
30分だけと思って見ていると、その時だけ妙に続きが気になってきて
「もう30分経っちゃったのか、もうちょっと見るか」
こうしているうちに、2時間全部見てしまって、
非常につまらない結論だったりしてイライラすることもあります。
そして、楽しいひとときが終わってしまえば、
つまらない現実に逆戻りです。
やらなければならない勉強は変わらないのに、
時間だけが過ぎていることに、うんざりしてしまうのです。
ノーベル賞を受賞したイギリスの哲学者、バートランド・ラッセルは、次のように言っています。

道楽や趣味は、多くの場合、もしかしたら大半の場合、根本的な幸福の源ではなくて、現実からの逃避になっている。
(バートランド・ラッセル『幸福論』)
ですから、借金をかかえている人が酒を飲んで、
借金を忘れているようなものだと言えるかもしれません。
趣味や生きがいを、酒にたとえるならば
「酒ほど美味しいものはない、酒がなくて何の人生か。
酒飲まぬバカ」
というのと同じです。
ですが一方で、
「こんな面白い人生に、何で酒やタバコが必要なんだ」
と笑う人もあるのです。
今の人生を満喫できれば、苦しみや寂しい気持ちをごまかす努力はいりません。
「なんと生きるとはすばらしいことか!」
人生の目的を達成すれば、
現在の一瞬一瞬が光り輝くのです。
では、その生きる目的とは何でしょうか。
その答えを知る鍵となる、仏教に説かれる苦悩の根元について、
電子書籍とメール講座にまとめておきました。
ぜひ一度見てみてください。
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この記事を書いた人

長南瑞生(日本仏教学院創設者・学院長)
東京大学教養学部で量子統計力学を学び、1999年に卒業後、学士入学して東大文学部インド哲学仏教学研究室に学ぶ。
25年間にわたる仏教教育実践を通じて現代人に分かりやすい仏教伝道方法を確立。2011年に日本仏教学院を創設し、仏教史上初のインターネット通信講座システムを開発。4,000人以上の受講者を指導。2015年、日本仏教アソシエーション株式会社を設立し、代表取締役に就任。2025年には南伝大蔵経無料公開プロジェクト主導。従来不可能だった技術革新を仏教界に導入したデジタル仏教教育のパイオニア。プロフィールの詳細・お問い合わせ
X(ツイッター)(@M_Osanami)、ユーチューブ(長南瑞生公式チャンネル)で情報発信中。メールマガジンはこちらから講読可能。
著作
- 生きる意味109:5万部のベストセラー
- 不安が消えるたったひとつの方法(KADOKAWA出版)
京都大学名誉教授・高知大学名誉教授の著作で引用、曹洞宗僧侶の著作でも言及。