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仏教の宗派とは

仏教にはどんな宗派があるのでしょうか。
そしてそれぞれどんなことを教えているのでしょうか。

この記事では、仏教の宗派の一覧と、それらがどうして分かれたのか、おおまかな内容を分かりやすく解説します。
さらに詳しいことについては、最後にこのカテゴリの記事をすべてご紹介します。

仏教の宗派とは

まず仏教の宗派について辞書を見ると、以下のように書かれています。

宗派
しゅうは
一般には、教義・儀礼などの相違により生じた分派を指す。
インド仏教では戒律や教義をめぐる学派の分立が見られ、部派仏教としては18から20の部派に分かれ、大乗仏教の流れにおいては中観派ちゅうがんは唯識派ゆいしきはに分かれた。
中国仏教では、外来思想としての仏教受容のため教判きょうはん(教相判釈きょうそうはんじゃく)が発達し、仏教全体の内において依拠する教義や経論の意義を考究する活動を経て、南北朝時代に成実宗じょうじつしゅう涅槃宗ねはんしゅうなどの学派が成立し、隋唐以降には教団としてのまとまりをもつ宗派として天台宗華厳宗禅宗などが成立した。
日本仏教はまずそれを受容し、やがて二つの展開を経て宗派概念の変質をみた。
奈良時代には、師僧を囲む集団としての<しゅ>からいわゆる南都六<宗なんとろくしゅう>が生まれた。
学問集団としての性格から、しばしば同一の寺内に複数の<宗>が混在していたが、六宗の確立は律令国家の宗教政策によるところも大きい。
平安時代初期には第一の転換があり、最澄さいちょう一向大乗寺いっこうだいじょうじ空海くうかいの顕教に対する密教の主張は、方向性は異なるものの共に自他を弁別する志向を持ち、各寺院を一宗で統一する結果をもたらした。
その風潮に基づき、釈迦以来の相承と勅許による立宗を標榜する八宗(南都六宗と天台宗・真言宗)が成立した。
第二の転換は鎌倉初期である。
法然ほうねん浄土宗は八宗体制を否定し、勅許を得ない立宗の宣言は八宗側の猛反発を受けたが、自己の教説に基づき新たな宗を立てる風潮が広まり、次々に禅宗・日蓮宗などの立宗が行われた。
天台・真言宗や、これらの新しい諸宗の内部には、さらに門派が形成されていった。
その後、近世には幕藩権力による宗派の編成が行われ、明治以降は政府の統制に服し、戦後は宗教団体認証という形式で現在に到っている。

辞書では少し分かりにくいので、分かりやすく解説します。

大乗仏教と小乗仏教

まず、宗派より大きなカテゴリーで大別すると、仏教は、大乗仏教小乗仏教に分けられます。
簡単に違いの一覧図を載せておきます。

大乗仏教の国と小乗仏教の国の特徴の違いを一覧にして紹介します。

小乗仏教の特徴 大乗仏教の特徴
タイ
ミャンマー
カンボジア
ラオス
スリランカ等
日本
朝鮮半島
中国
インド
チベット
モンゴル等
経典 パーリ仏典 サンスクリットを翻訳した仏典
別の呼び名 上座部仏教・南伝仏教 北伝仏教
悟りの到達点 阿羅漢 仏覚

大乗仏教と小乗仏教の教えの違いは、下記をご覧ください。
大乗仏教と小乗仏教(部派仏教)の違い

インドから中国に仏教が伝わると、サンスクリット語で書かれたお経の翻訳作業がはじまり、膨大な数の経典が、中国語に翻訳されました。
そこで中国でも様々な宗派ができますが、衰退していきます。

宗派ができるまでの流れは、以下の記事をお読みください。
仏教の歴史の簡単で分かりやすいまとめ

日本には大乗仏教が伝来し、様々な宗派に分かれましたので紹介します。

仏教の宗派の一覧

では、日本の仏教にはどんな宗派があるのでしょうか。

歴史的には、奈良時代に公認された南都六宗が、
三論宗さんろんしゅう成実宗じょうじつしゅう法相宗ほっそうしゅう倶舎宗くしゃしゅう華厳宗けごんしゅう律宗りっしゅうの6つです。
これに平安二宗の天台宗真言宗を加えたのが「八宗」です。
さらに鎌倉時代の禅宗浄土宗を加えて「十宗」といわれます。

十三宗」といえば、戦前に公認された、法相宗、華厳宗、律宗、天台宗、真言宗、融通念仏宗、浄土宗、臨済宗、真宗、曹洞宗、日蓮宗、時宗の、黄檗宗の13宗派でした。

明治に施工された宗教団体法以前には、日本の仏教は十三宗五十六派といわれ、さらに細かく分かれました。

1940年4月に宗教団体法が施行されると、日本では二十八宗派が認定され、宗教法人法施行後には、さらに細かく分かれていきます。

あまりに細かいので、十三宗五十六派と二十八宗については
一覧は別記事で紹介しています。
十三宗五十六派と二十八宗一覧

一般的に伝統仏教というと、宗教団体法以前から存在する十三宗五十六派にあたる宗派を指すことが多く、その後成立した宗派は新興仏教と言われますが、明確な基準が決まっているわけではありません。

特に代表的な宗派は以下のようなものです。

宗派 本尊 経典 本山 人数
浄土真宗 阿弥陀如来 浄土三部経 本願寺 1576万人
浄土宗 阿弥陀如来 浄土三部経 知恩院 631万人
真言宗 大日如来 大日経 高野山 549万人
禅宗 釈迦仏 不立文字 永平寺等 533万人
天台宗 釈迦仏 法華経 比叡山 278万人
法相宗 弥勒菩薩 解深密経 薬師寺 56万人
華厳宗 毘盧遮那仏 華厳経 東大寺 – (注)

(注):華厳宗の人数についてはデータなし(H30.12.31時点では4万人)

人数のデータは、文化庁の令和2年12月31日現在の
宗教統計調査結果」によります。

各宗派の教えの違いについては、こちらもお読みください。
仏教宗派(天台・真言・華厳・法相・禅・日蓮・浄土・浄土真宗)の違い

こんなにたくさんあると、仏教を学びたい場合は、どこから学べばいいのか分からなくなるのではないでしょうか。

仏教はどこから学んだらいいの?

よく仏教に関して
仏教にはたくさん宗派やお経があるけど、
結局、お釈迦さまの説かれた本当の仏教というのは何なの?

と聞かれます。

確かにこれが分からないと、
仏教は、一切経いっさいきょう七千余巻と言われて経典の数も多く、
どのように学べばいいのか、
よく分かりませんよね。

片っ端から学んでいくと、80年や100年の一生では、
時間が足りなくなってしまいます。

しかも、経典の中には、まるで矛盾したようなことが
説かれていることもあります。

仏教のすべてを総合的に理解するには
一体どうすればいいのでしょうか?

それには、対機説法たいきせっぽう応病与薬おうびょうよやくということを知り、
仏教を体系的に理解する必要があります

仏教とは?

仏教は、約2600年前、インドで活躍された
お釈迦さまが、35歳で大宇宙最高のさとりである
」というさとりを開かれて
80歳でお亡くなりになるまでの
45年間、仏として説かれた教えを
仏教と言います。

その教えは今日一切経七千余巻と言われる
膨大な経典となって書き残されています。

その七千余巻の経典の中には、
お釈迦さまは矛盾したようなことも説かれているのですが、
一体それはなぜなのでしょうか?

なぜ矛盾したようなことが説かれているの?

この問題は、インド、中国、日本などで、
2000年以上にわたり、
多くの高僧方が、仏教の学問的研究に心血を注いだだけでなく、
実際に教えの通りを実践して、命をかけて仏教を求め、
追究して来られました。

そして、一切経が七千余巻という膨大なお経になったのは、
お釈迦さまは、その時その時の相手に応じて
対機説法たいきせっぽうをされたからです。

対機説法」とは、応病与薬おうびょうよやくともいわれ、
病に応じて薬が与えられるように、
相手の苦しみに応じて法が説かれているということです。

それはちょうど肉体の病でも、
例えば腹痛なら、
寝冷えのような原因ならば、温めなければいけませんし、
盲腸のような炎症でしたら、冷やさなければなりません。

これを聞いた人は、腹痛の人に、
温めなさいとか、
冷やしなさいとか、
相手によってまったく逆のことを
言われているように思います。

ところがお医者さんの目的はただ一つで、
腹痛を治して健康体にすることです。
その手段として、温めたり、冷やしたりするわけです。

それと同じように、お釈迦さまが教えを説かれたのも、苦しみを抜いて、本当の幸せを与えることが目的ですが、相手に応じた説き方をされたために、一切経七千余巻というたくさんのお経が説かれ、中には矛盾しているように思えることもあるのです。

仏教の宗派が色々ある理由

ではどうすれば、一切経に何が説かれているのか分かるのかというと、お釈迦さまの導かんとされている目的地が分かれば、
その教えがどういう手段なのか、よく分かります。

仏教ではこの目的のことを「真実」、
手段のことを「方便ほうべん」と言います。
(方便というのは、ことわざに「ウソも方便」と言われるからといって
ウソではありません。「方法便宜ほうほうべんぎ」の略で、手段のことです)

この真実と方便についての意見が異なったために、
七千余巻の一切経が、様々に分類、体系化がなされ、
それによって、たくさんの仏教の宗派ができてしまったのです。

各宗派の教判きょうはん

ですから、各宗派には、必ず一切経をどのように分類したのかという体系があります。
これを教相判釈きょうそうはんじゃくといいます。
あるいは教判きょうはんとも判教はんきょうともいいます。
この教相判釈がなければ宗派を立てることはできないのです。

たまに、仏教の宗派を開いた祖師といわれる人は、一切経七千余巻の中から、自分の気に入った一部分をとって、後は捨ててしまったという人がありますが、そういう人はこのことを知らないのかもしれません。
一切経を分類整理する以上、全部読み、理解した上で、体系化しない限り、宗派は開けませんし、残りを捨てることもありません。
お釈迦さまの説かれた一切経はすべて尊いお釈迦さまのお言葉です。
ですがその中に矛盾したようなお言葉があるので、お釈迦さまの本心はどこにあるのかを読み取って、そのお釈迦さまの目的にしたがって整理されているということです。
それが教判です。

では、例えばどんな教判があるのでしょうか。
主だった宗派の有名な教判を見てみましょう。

法相宗ほっそうしゅうの教判

法相宗の教判は「三時教判さんじきょうはん」といいます。
一切経を3つに分けて、一番最初の初時に説かれた「有教うきょう」、二番目の昔時に説かれた「空教くうきょう」、最後に説かれた「中道教ちゅうどうきょう」としています。

三時教判
  1. 有教うきょう
  2. 空教くうきょう
  3. 中道教ちゅうどうきょう

1.「有教」は、お釈迦さまが仏のさとりを開かれて、最初に説かれたのは、小乗の人たちのための四聖諦ししょうたいなどの教えです。
無我むがを説きますが、外界の存在には実体があるという我空法有がくうほううの教えなので、有教といいます。
阿含経あごんきょう』などに説かれています。

2.「空教」は、次にお釈迦さまが大乗の人たちのために説かれた、一旦は実体があるとされた外界の存在も実はくうであるという我法二空がほうにくうの教えです。
般若経はんにゃきょう』などに説かれています。

3.「中道教」は、最後に説かれた小乗も大乗も、すべての人のために、非有非空唯識中道ひうひくうゆいしきちゅうどうの教えです。
解深密経げじんみっきょう』をはじめ、『華厳経けごんきょう』、『法華経ほけきょう』などに説かれているとします。
そして、法相宗が教えているのは、この三番目の最高の教えである、というのが三時教判です。

法相宗の詳しい教えについては、以下をご覧ください。
法相宗(唯識宗)本山と開祖、その教えとは?

華厳宗けごんしゅうの教判

華厳宗の教判は「五教判ごきょうはん」です。
一切経を「小乗教しょうじょうきょう」「大乗始教だいじょうしきょう」「終教じゅうきょう」「頓教とんぎょう」「円教えんぎょう」の5つに分けます。

五教判
  1. 小乗教しょうじょうきょう
  2. 大乗始教だいじょうしきょう
  3. 終教じゅうきょう
  4. 頓教とんぎょう
  5. 円教えんぎょう

1.「小乗教」は、『阿含経』などの教えで、我空がくうは説かれても法空ほっくうは徹底しない教えです。
2.「大乗始教」は、我法二空を説く初歩的な教えで、「相始教」と「空始教」の2つがあります。
相始教」は、『解深密経』などで、この世の有様は詳しく説かれても、真如しんにょについては不徹底です。
空始教」は、『般若経』などで、個別の現象と絶対的な真理との関係まで説ききらない教えです。
3.「終教」は、大乗終極の実教ということで、『勝鬘経しょうまんぎょう』などの真如によってすべてが現れてくる真如縁起しんにょえんぎの教えです。
ですが、さとりを開くのに時間がかかります。
4.「頓教」は、『楞伽経りょうがきょう』や『維摩経ゆいまぎょう』などで、すみやかに悟る教えです。
5.「円教」は、完全な教えということで、『華厳経』の、あらゆるものがお互いにとけ合っている究極の法界縁起ほっかいえんぎの教えです。
その『華厳経』の教えを明らかにしているのが華厳宗だ、ということです。

華厳宗の詳しい教えについては、以下をご覧ください。
華厳宗の教え・奈良公園の東大寺の教えの秘密を公開

天台宗てんだいしゅうの教判

天台宗の教判は「五時の教判」です。
一切経を時系列に「華厳時けごんじ」「鹿苑時ろくおんじ阿含時あごんじ」「方等時ほうどうじ」「般若時はんにゃじ」「法華涅槃時ほっけねはんじ」の5つの時期に分けます。

五時の教判
  1. 華厳時けごんじ
  2. 鹿苑時ろくおんじ阿含時あごんじ
  3. 方等時ほうどうじ
  4. 般若時はんにゃじ
  5. 法華涅槃時ほっけねはんじ

1.華厳時は、お釈迦さまが仏のさとりを開かれて華厳経を説かれた21日間です。仏のさとりのままを説かれています。
2.鹿苑時は、阿含の教えを説かれた12年間で、阿含時ともいいます。
3.方等時は、その後、大乗の教えを説かれた8年間です。小乗の教えから大乗の教えに導かれます。
4.般若時は、その後、くうの教えを説かれた22年間です。大乗が優れ、小乗が劣ることも空じてなくなる教えです。
5.法華涅槃時は、最後の8年間に法華経、最後に涅槃経を説かれ、すべての人が救われる出世本懐しゅっせほんがいを明らかにされた教えです。

これによって、『法華経』が最高の教えとします。

ですがこの時系列は大きな流れを見た時の分類であって、『阿含経』の中の遊行経ゆぎょうきょうにはお釈迦さまがお亡くなりになる姿が説かれたり、『華厳経』に祇園精舎ぎおんしょうじゃが出てきたりして、時系列と合わない所もあるので、五時にわたって華厳の説法もあるし、最後まで小乗の人に対しては阿含の説法をされるとします。

天台宗の詳しい教えについては、以下をご覧ください。
天台宗の本山と開祖、その教えとは?

真言宗しんごんしゅうの教判

真言宗の教判は、「顕密二教判けんみつにきょうはん」と、「十住心判じゅうじゅうしんぱん」の2つあります。

顕密二教判は、仏教を顕教けんぎょうと密教の2つに分けます。
顕教は、お釈迦さまが説かれた修行についての教えで、修行が成就するのに大変な長時間がかかる教えとします。
密教では大日如来が悟りの境地を説かれ、即身成仏そくしんじょうぶつできる教えとして、密教がすぐれているというものです。

十住心判は、仏教以外も含めて以下の10通りに分類されています。

十住心判
  1. 異生羝羊心いしょうていようしん
  2. 愚童持斎心ぐどうじさいしん
  3. 嬰童無畏心ようどうむいしん
  4. 唯蘊無我心ゆいうんむがしん
  5. 抜業因種心ばつごういんじゅしん
  6. 他縁大乗心たえんだいじょうしん
  7. 覚心不生心かくしんふしょうしん
  8. 一道無為心いちどうむいしん
  9. 極無自性心ごくむじしょうしん
  10. 秘密荘厳心ひみつしょうごんしん

1.異生羝羊心いしょうていようしん ……雄の羊のような心で欲ばかり求めて輪廻転生りんねてんしょうする人。
2.愚童持斎心ぐどうじさいしん ……愚かな童のような心で自分の食べ物を他人に施す倫理道徳を学んだ人。
3.嬰童無畏心ようどうむいしん……小さい子供が母親に抱かれて恐怖がないような心で、仏教以外の宗教で安心している人。
4.唯蘊無我心ゆいうんむがしん ……我空法有の小乗仏教をやっている心で、無我を知る人。
5.抜業因種心ばつごういんじゅしん……小乗の縁覚えんがくの心で、十二因縁じゅうにいんねんを観じて煩悩ぼんのうごうを断つ段階。
6.他縁大乗心たえんだいじょうしん ……縁のない人にも慈悲を起こす大乗の心で基本的な法相宗の人。
7.覚心不生心かくしんふしょうしん……不生不滅ふしょうふめつくうを悟る心で三論宗さんろんしゅうの人。
8.一道無為心いちどうむいしん……真如は無為であると悟る心で天台宗の人。
9.極無自性心ごくむじしょうしん……法界ほっかいのすべての現象は事々無碍しじむげであると悟る心で華厳宗の人。
10.秘密荘厳心ひみつしょうごんしん……究極の悟りを開く心で真言密教の人。

この10の分類によって、すべての宗教の中で、真言宗が最高であると位置づけます。
ですが、最後のほうの天台宗、華厳宗、真言宗の位置づけの根拠は必ずしも明確ではありません。

真言宗の詳しい教えについては、以下をご覧ください。
真言宗・密教の秘密三部経と、空海の秘密の教えとは?

浄土宗じょうどしゅうの教判

浄土宗の教判は、「聖浄二門判しょうじょうにもんはん」です。
仏教を聖道門しょうどうもん浄土門じょうどもんの2つに分けます。

聖浄二門判しょうじょうにもんはん
  • 聖道門しょうどうもん
  • 浄土門じょうどもん

1.聖道門は、出家や修行が必須の自力の教えです。
2.浄土門は、出家も修行も不要の他力の教えです。
修行ができなければ助からない聖道門よりも、すべての人が救われる浄土門が仏意であるというものです。

浄土宗の詳しい教えについては、以下をご覧ください。
浄土宗の教え・末法の悪人も他力念仏1回で救う究極の救済力

浄土真宗じょうどしんしゅうの教判

浄土真宗の教判は、「二双四重にそうしじゅうの教判」です。
すべての仏教を「竪出じゅしゅつ」「竪超じゅちょう」「横出おうしゅつ」「横超おうちょう」の4つに分けます。

二双四重の教判
  • 竪出じゅしゅつ
  • 竪超じゅちょう
  • 横出おうしゅつ
  • 横超おうちょう

まず、聖道門自力の仏教は「」で表されます。
その中で、生きている時には助からないものを「竪出」、生きている時に助かる可能性があるものを「竪超」といます。

次に浄土門他力の仏教を「」で表されます。
死んでから助かる仮の浄土仏教を「横出」、生きている時に救われる真の浄土門を「横超」とします。

この4つの中で、生きている時に助かる浄土真宗が真実の仏教だとします。

浄土真宗の詳しい教えについては、以下をご覧ください。
浄土真宗のお経と教え・悪人を瞬時に救う究極の救済力の秘密

仏教の教えの目的

今回は、仏教の宗派について、
世界では大乗仏教と小乗仏教に大きく分かれていること、大乗仏教が日本に伝来し、様々な宗派があることを紹介しました。

日本の仏教の宗派は、十三宗五十六派に分かれますが、大きく分けると以下の宗派があります。
浄土真宗
浄土宗
真言宗
禅宗
天台宗
法相宗
華厳宗

各宗派は、一切経をどのように分類したのかという体系があり、これを教相判釈(教判)といわれます。

このように、一切経は様々に分類され、色々な宗派に分かれていますが、仏教に教えられる苦悩の根元は1つです。
そしてその苦悩の根元が断ち切られ、絶対の幸福になるところへ導くのがお釈迦さまの目的です。

インド、中国、日本の高僧方の
大変なご苦労によって解明された
お釈迦さまが仏教を説かれた目的が分かっているので、
私でさえも、仏教の教えが分かりやすく解説できるのです。

その仏教に明らかにされた苦悩の根元と、どうすればその苦悩の根元を断ち切られるのか、
もっと詳しく知りたい方は、以下のメール講座にまとめてありますので、
見てみてください。

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この記事を書いた人

長南瑞生

長南瑞生

日本仏教学院 学院長
東京大学教養学部卒業
大学では量子統計力学を学び、卒業後は仏道へ。仏教を学ぶほど、その底知れない深さと、本当の仏教の教えが一般に知られていないことに驚き、何とか1人でも多くの人に本物を知って頂こうと、失敗ばかり10年。たまたまインターネットの技術を導入して爆発的に伝えられるようになり、日本仏教学院を設立。科学的な知見をふまえ、執筆や講演を通して、伝統的な本物の仏教を分かりやすく伝えようと今も奮戦している。

仏教界では先駆的にインターネットに進出し、通信講座受講者4千人、メルマガ読者5万人。X(ツイッター)(@M_Osanami)、ユーチューブ(長南瑞生公式チャンネル)で情報発信中。メールマガジンはこちらから講読可能

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