さとりを開く方法

さとりを開くには、どうすればいいのでしょうか。
それはつまり、煩悩をなくすにはどうすればいいか、
ということです。

よく禅宗がより所としている『首楞厳経』などを通して
お釈迦さまに聞いてみましょう。

さとりを開くのに必要な修行

さとりを開くには、大変な長い間、「三学」の修行を積まなければなりません。
三学」とは『首楞厳経』に
心を摂するを戒と為す。戒によって定を生じ、定によって慧を発す
とありますように、「」、「」、「」を三学といいます。

」とは煩悩をおさえ、
」は煩悩をさえぎり、
」は煩悩を断つ修行をいいます。

八正道でいえば、
戒は、正語、正業、正命
定は、正念、正定、
慧は、正見、正思惟がおさまり、
正精進は三学に通じるものとなります。

六波羅蜜なら、
戒は、持戒忍辱
定は、禅定
慧は、布施智慧
精進は三学に通じます。

この三学の修行によって、
声聞と縁覚は阿羅漢のさとりを開き、
菩薩は仏のさとりを開くことができます。

仏のさとりを目指す場合

特に、菩薩が「慧学」によって大宇宙の真理をさとり、
仏のさとりに至るには、常に心を禅定にとどめ、
何か別のものに心を散らしてはなりません。
これが「定学」です。

この禅定のためには、肉体を養うための職業を持ってはいけませんし、
田畑を耕して多くの生き物を殺してもいけません。
仕事につかず、生計は、お布施によって立てなければなりません。
もしお布施がなければ、死んでも、
悪業を造って生きながらえようという欲の心を起こしてはいけません。

もちろん、肉を食べたり、お酒を飲んだり、結婚したりすることは厳禁です。

首楞厳経』には、
淫心を断たずして、禅定を修する者は沙石を蒸して飯となさんとするに等し、
百千劫をふるも熱沙と名くべきのみ
(中略)
肉を食する人は、たとえ心三摩地(禅)に似たるものを開くといえども皆、
大羅刹(悪魔)と為す。
必ず生死海に沈む、仏弟子には非らざるなり

と説かれています。

このような修行を「戒学」と言います。

どれ位の期間がかかるの?

では、このような難行をどれ位の期間行わなければならないのかというと、
仏教では凡夫が成仏するまでに
菩薩は三大阿僧祇劫の修行が必要と説かれています。

」とは、4億3200万年、
阿僧祇」は、10の56乗ですから、
その3倍という気の遠くなるような長期間です。

さとればさとるほど、次のさとりを開くことが難しくなって行き、
さとりの52位の、
41段目までに、第一大阿僧祇劫、
41段から47段までに第二大阿僧祇劫、
そして、52段の仏のさとりに至るまで第三大阿僧祇劫
というスケジュール感です。

お釈迦さまは?

では、お釈迦さまが、29歳から6年間修行されて、
35歳で仏のさとりを開かれたというのは、どういうことなのでしょうか。
他にも、お釈迦さまの弟子たちが短期間にさとりを開いたとか、
お釈迦さまにあってすぐに阿羅漢となったとわれますが、
それは、一生にしてできたものではありません。

もともと仏さまの化身であったり、
果てしなく遠い過去世から、
長期間仏道修行し続けてきたたねまきの結果です。

これでは、とても普通の人は助かりませんので、
お釈迦さまは、仏教を聞く一つで苦しみの根元をなくして、
どんな人でも変わらない幸福になれる道も説かれています。

それについては、メール講座と小冊子にまとめてありますので、
見てみてください。

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